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第14回全日本ホルスタイン共進会の本県出品牛の成績について
茨城県酪農業協同組合連合会



第14回全日本ホルスタイン共進会・北海道大会が,平成27年10月23日〜26日にかけて北海道勇払郡安平町早来新栄「北海道ホルスタイン共進会場」において全国42都道府県から過去最大規模となる378頭(ホルスタイン種347頭・ジャージー種31頭)が出品され,積雪も観測される程の大変厳しい寒さの中ではありましたが,盛大に開催されました。
 また,第14回全日本ホルスタイン共進会・北海道大会では,これまでの全共開催の中で最も厳格な防疫対策を行い,会場入口には「防疫除菌対策施設」を設置して,来場者は靴底や手の消毒を行った上で,噴霧状の消毒液で全身消毒してから入場するという厳しいチェックを受け,更に牛舎エリアには「ID証」がなければ入ることが出来ず,防疫対策が徹底されておりました。
 今回のホルスタイン種の審査委員については,(一社)日本ホルスタイン登録協会・北海道支局の千葉義博氏,また副審査委員には同協会の池田泰男氏が努められました。
 全日本ホルスタイン共進会は,第1回目が昭和26年3月24日〜 27 日に神奈川県平塚市で開催され,以降,5年に1度の間隔で開催されて おり,乳牛のオリンピックとも称されますが,今回で14回目を数え,前回開催の第12回栃木全共から10年ぶりの開催となりました。
 当初の計画では,平成22年に第13回全日本ホルスタイン共進会が北海道で開催される予定でありましたが,その年に宮崎県で口蹄疫が発生し1年先送りとなり,その翌年には東日本大震災に見舞われたため,震災復興を最優先と考え開催を中止し,仕切り直しで平成27年10月に第14 回全日本ホルスタイン共進会を開催することとなりました。
 本県出品牛の選定にあたりましては,平成27 年9月24 日開催の第33 回茨城県B&W ショウにおいて,鰹\勝家畜人工授精所・取締役営業指導部長の山口寿典氏を審査員に招き,全共出品対策検討委員会で協議検討を行い最終選定し,栃木全共出品頭数の10頭より1頭減となる9頭の出品を決定致しました。
 今回,未経産牛は大貫康氏と鯉淵学園の2頭,経産牛は荒井裕一郎氏・佐藤範之氏・弓家直人氏・安孫子健一氏・佐藤晃氏・長田重信氏から 7頭を出品した結果,優等賞入賞はなかったものの,大貫康氏の出品牛が第5部で1等賞5席に,第10部の佐藤範之氏の出品牛が1等賞5席に,第11 部の弓家直人氏の出品牛が1等賞3席に入賞しました。
 しかしながら,前回の栃木全共と比べると大きく下回る結果となり,前回は10頭出品した中で優等賞に2頭,1等賞に3頭が入賞し出品頭数の半数が上位入賞という結果でありましたが,今回は9頭中3頭が1等賞入賞となり,今後に課題を残す結果となりました。
 全体的な成績については,優等賞71頭中,北海道が圧倒的な52頭を占めており,残り19頭を岡山県4頭・岩手県3頭・栃木県3頭・群馬県2頭・青森県・静岡県・京都府・広島県・愛媛県・鹿児島県・熊本県がそれぞれ1頭づつ優等賞入賞となりました。
 尚,各クラスの名誉賞及び準名誉賞については,ホルスタイン種は全て北海道が独占し,最高位賞については,第14部(6才級以上)に出品した北海道河西郡更別村の天野洋一氏の出品牛「レデイスマナー MB セレブリテイ」が輝きました。
 次回は,5年後となる平成32年に九州・沖縄ブロック大会が宮崎県都城市で開催が計画されておりますので,上位入賞を目指し気持ちを新たに邁進していく考えでありますので,今後とも関係者の皆様方のご支援ご協力を宜しくお願いいたします。