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第55回関東肉牛枝肉共進会
茨城県家畜商業協同組合







 関東肥育牛振興協会(6県の家畜商業協同組合で構成)主催の第55回関東肉牛枝肉共進会が,10月23日から27日の5日間,東京都中央卸売市場食肉市場で開催されました。
 出品は第1部黒毛和種36頭(各県6頭),第2部交雑種14頭(各県2頭,担当県4頭)の計50頭で,群馬県が担当で行われました。
 茨城県は,第50回関東肉牛枝肉共進会で団体優勝を果たして以来,優勝から遠のいておりましたが,今回生産者をはじめ,県,各団体のご協力により,5年ぶりに団体優勝を果たすことができました。
 本県出品牛の成績は,第1部黒毛和種では,日立市の級チ藤牧場出品の「金太号」が最優秀賞に輝きました。この肉牛は生体重が715s,枝肉重量が517s,ロース芯面積87p2,バラの厚さ9.8p,特に「歩留基準値」が79.1と今回追随なしの最高値でした。枝肉に厚みがあり,体型バランスのとれた外観で,肉質はBMS12,BCSbRで小ザシが満遍なく緻密に交雑し,肉の光沢,きめの細かさは秀逸で,脂肪の質・粘りに富んでおり,最高位にふさわしい枝肉であるとの講評でした。
 また,木村修さん出品の「久忠号」が優秀賞2席,石ア均さん出品の「梅幸2号」が1等賞1席,中村公徳さん出品の「美津北号」が1等賞4席に輝きました。
 常陸牛には6頭全頭が刻印され,本県銘柄牛のアピールをすることができました。
 第2部交雑種では常総市の給S怒グリーンファーム出品の「キヌ1号」が1等賞1席に入賞しました。格付けはB−4,BMSbVと高品質の枝肉に仕上げられており,父親は今人気上昇中である本県作出の種雄牛「北国関7」で他県へ知名度を上げることができました。
 また,給S怒グリーンファームは第54 回が最優秀賞,第53 回が1等賞1席と3年連続入賞を果たされました。
 セリの状況は,高級牛肉の需要が今ひとつ伸び悩みの状況にありますが,第1部黒毛和種の最優秀賞牛の枝肉単価は2,759円と県内業者さんの後押しもあり,ここ数年にない高価格で取引されました。また,本県から出品した黒毛和種6頭全頭が枝肉単価2,000円を超えました。
 関東肥育牛振興協会では,毎年共進会開催時に,家畜取引や肉用牛の振興に貢献された方を「功労者表彰」しており,本県からは水戸市の播田実一美さんが,当共進会や地域の共励会で常に上位入賞を果たすなど,肥育技術の向上に貢献された功績により受賞の栄に輝きました。  








・団体優勝
○茨城県が第55 回関東肉牛枝肉共進会で団体優勝を受賞した。(前回−栃木県優勝)
 (最優秀賞1頭,優秀賞1頭,1等賞3頭,その他3頭,合計点数8.0点)