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新任あいさつ |
この度,茨城県畜産センター長を拝命いたしました。よろしくお願いいたします。
東日本大震災後の原発事故から4年が経過し,県内産の農畜産物への風評被害も終息に向かいつつあり,アベノミクス等の影響で経済の好転の兆しが見られるようになるなか,和牛の枝肉相場が回復し,豚肉の価格が堅調に推移するなど畜産経営にとって少し明るい話題が見られるようになってきました。 しかしながら,円安等により配合飼料価格は高止まりの状況であり,少子高齢化に伴う国内需要の先細りやTPP交渉の成り行きが不透明な状況で,将来への不安から廃業する農家が多い状態が続いております。特に酪農では,廃業による生産基盤の減少が顕著であり,昨年はバターが不足してスーパーの店頭からバターが消え,マスコミでも話題となるなど深刻な状況にあります。 このようななか,本県では,平成15年度から取り組みを始めた茨城農業改革において,畜産については,常陸牛,ローズポークなど銘柄畜産物のブランド化に重点的に取り組み,銘柄畜産物を牽引役とした本県畜産物のブランド力向上を図っているところです。現在の茨城県農業改革大綱は,今年度が最終年度となることから新たな大綱の策定に向け,今年4月に農政審議会での議論がスタートいたしました。畜産センターにおいても,今後の試験研究の指針となる新たな中期運営計画の策定に向けて検討を始めることとしております。 畜産センターが,試験研究機関としてこの困難な時期に少しでも生産者の皆さまが希望を持って畜産に取り組むことができるような技術の開発や普及に貢献できればと考えております。また,併せて,畜産センターの施設を活用した酪農体験や畜産加工体験などを通じ,多くの県民の皆さまに畜産への理解を深めていただくきたいと考えております。 当畜産センターは今年で開所から15年が経過いたしましたが,今後とも関係機関,生産者,消費者の方々の意見にも広く耳を傾け,連携を深めることにより,今まで以上に頼られる研究機関となれるよう努めてまいりますので,関係各位の層のご指導,ご鞭撻をお願いたします。 |
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