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第14回茨城県堆肥コンクール表彰式及び土づくりセミナー開催される
(公社)茨城県畜産協会




 家畜排せつ物の適正な管理とその有効利用に努め,良質な堆肥の生産と流通促進を実践している畜産農家を顕彰し,土づくり及び化学肥料の代替として環境保全型農業を推進するため,(公社)茨城県畜産協会・茨城県堆肥利用促進協議会は第14回茨城県堆肥コンクールを開催し,平成27年2月9日,茨城県農業総合センターにおいて表彰式を行いました。
 このコンクールは,平成13年度の第1回から,毎年度行い,今回で14回目を迎え,協議会会員の皆様へも毎年行われるイベントとして,浸透してきたことと思います。
 今年度は,中小家畜部門(養豚・養鶏)での開催で,養豚11点,養鶏8点(採卵鶏)の計19点の出品があり,書面審査,官能審査,成分評価の項目を審査基準に基づいて審査し,更に,堆肥の生産・流通状況や環境への配慮を含めた現地審査により,総合的に評価して入賞4点(養豚2点・養鶏2点)が選定されました。
 審査委員長である茨城県畜産センター佐野元彦センター長の審査報告では,出品された堆肥全体の評価として,官能審査においては,色相,形状については副資材の違いによる差はありましたが,臭気については強い不快臭がするものはなく,全体的に良質な堆肥であったこと。成分評価については,水分含量の平均は豚32%, 鶏16 %と全体的に乾燥しているものが多く,肥料成分は,現物中の平均値が豚で窒素1.9%,リン酸3.2%,カリ2.0%,鶏は窒素2.3%,リン酸4 . 1 %,カリ2 . 9%で,両部門ともリン酸が他の成分より多くなっており,土づくりの指標ともされる炭素窒素比の平均は豚で12.5,鶏で10.5となり,養鶏部門では肥料効果の高い堆肥が大半を占めていたと報告がありました。
 総合的に判断した結果,養鶏部門では最優秀賞の泣iリタファームの堆肥が窒素,リン酸,カリの含有量が高く,肥料的な価値が高いことに加えて,堆肥は粒の大きさを揃える等により流通促進を図っていること。養豚部門では最優秀賞の野口昭司氏の堆肥が適度な水分を含み,官能評価と成分評価とのバランスがとれた堆肥 であることを評価し,最優秀賞としたと報告がありました。
 なお,特別賞として養鶏部門の泣iリタファームに茨城県知事賞,養豚部門の野口昭司氏には茨城県農林水産部長賞が授与されました。
 表彰式のあとの土づくりセミナーでは,今回,養鶏部門で最優秀賞を受賞した泣iリタファームによる「良質堆肥の生産について」の事例紹介と茨城県農業総合センター園芸研究所土壌肥料研究室小田部裕氏,茨城県畜産センター生産技術研究室大窪敬子氏の両名から「家畜ふん堆肥の簡易分析法とその利用」についての試験研 究情報の話題提供のあと,中央農業総合研究センター土壌肥料研究領域主任研究員草佳那子氏からは「飼料米栽培における家畜ふん堆肥施用のポイント」についての講演がありました。



入賞者


最優秀賞
泣iリタファーム(茨城町:養鶏)

最優秀賞
野口 昭司(神栖市:養豚)

優秀賞
関 勝美(古河市:養鶏)

優秀賞
飯田 吉治(つくば市:養豚)