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第42回茨城県常陸牛枝肉共励会開催(躍進!平均販売金額123万円超える)
茨城県常陸牛振興協会 事務局長 谷口 勇






生体審査時の「望」号


 当協会主催による,第42回茨城県常陸牛枝肉共励会を東京食肉市場において開催しました。(H27.3.1〜3.3)出品頭数は雌9頭,去勢50頭計59頭で実施しました。
 県中央家畜市場に全頭数を搬入し,生体重の計量のあと10頭ずつ番号順に並べ34名の出品者による,名誉賞と最優秀賞を選ぶ生体審査投票を真剣な眼差しで評価し,24名が級チ藤牧場の牛を1番に選び,当日の結果が待ち遠しくなりました。
 前日の3月3日には品川プリンスホテル38階の味街道で仲卸・買参人16名を招待し,関係者合わせて51名が参加し大いに盛り上がりました。川津会長から感謝を伝えたのに対し仲卸代表の潟Rシヅカ代表の腰塚社長から力強いエールと明日の共励会の購買を出席している仲卸の仲間に呼びかけていただき期待が膨らみました。
 最終日には,枝肉審査が早朝から行われ,県肉用牛研究所の鈴木所長(審査委員長)を始め,格付協会,食肉市場,JA全農ミートーフーズ,潟Rシヅカの腰塚社長が審査を行いました。慎重なる審査の結果,名誉賞には日立市の級チ藤牧場の去勢牛「望」号が文句なく選ばれ,枝肉重量628s,ロース芯面積118cm2,BMS12とボリューム満点かつ品位のある,堂々たる「常陸牛」でした。
 名誉賞牛は力強く,潟Rシヅカが枝肉単価3,558円の高値でセリ落としました。
 最優秀賞には八千代町の古沢茂和氏の「光博」が選ばれ,枝肉単価3,015円で鞄南の社長がセリ落としました。今回の59頭は重量,品質共揃い買参人も積極的にセリに参加し,価格の底上げも手伝い,1頭当たりの平均販売金額は1,238,424円と前回を大幅に上回り,一気に120万円台に上昇し,平均単価は2,249円,平均枝肉重量は551sと全て前回を大きく上回りました。出品者並びに関係者の想いと買参人の想いがひとつとなり,期待以上の実を結ぶ結果となりました。
 常陸牛の証である刻印率も95 %になり,前回を上回りました。
 褒賞授与式では,川津会長から出品者をはじめ関係者の日頃の努力に対し謝意を述べ,26年度は販売頭数が9,000頭を超える,また,昨年10月にベトナム訪問を機に海外推奨店をハノイとホーチミンにそれぞれ第1号,第2号店に認定することが出来,常陸牛を海外へ輸出する足がかりが出来たことを報告しました。
 来賓の方々からも,常陸牛が全国ブランドへの仲間入りが出来たことを祝い,今後ますます発展していただきたい旨の激励の言葉をいただきました。
 また,今回もキリンビールマーケティング樺澤支社長が出席され,「一番搾り」3ケースを優秀賞受賞者に手渡しされ,喝采を浴びました。高級飲料茶の「別格」も併せて沢山提供していただき,感謝に堪えません。
 最後に名誉賞受賞の級チ藤牧場の桧山常務から謝辞があり,さらなる精進をし名実共に全国ブランドになれるよう,力強いメッセージをいただきました。
 受賞者については,次の通り。 






名誉賞受賞の級チ藤牧場 桧山常務

名誉賞枝肉