関東肥育牛振興協会(6県の家畜商業協同組合で
構成)主催の第52 回関東肉牛枝肉共進会が、10 月
6日から11 日の5日間、東京中央卸売市場食肉市場
で開催されました。
出品は第1部黒毛和種36 頭(各県6頭)、第2部
交雑種14 頭(各県2頭、担当県4頭)の計50 頭で
実施されました。
本年度は、東京電力福島原発事故による汚染稲わ
らを給与した牛から放射性セシウムが検出されたこと
から、栃木県で肉牛の出荷停止や関東地域の枝肉価
格が大幅に下落するなど開催が危ぶまれましたが、
歴史ある共進会であり、また関東の牛肉の安全性を
PRしょうと千葉県が当番で開催されました。
本県出品牛の成績は、第1部黒毛和種では、かす
みがうら市の木村修さん出品の「政男号」が1等賞2
席に入賞を果たしましたが、他の牛は残念ながら入
賞には至りませんでした。しかし、6頭中5頭が常陸
牛に刻印され、本県銘柄牛のアピールをすることが出
来ました。
第1部黒毛和種の最優秀賞は、埼玉県の石田武男
さん出品の「栄茂姫」でした。枝肉価格は放射性セ
シウム検査で検出されていないにも係わらず、関東地
方の牛ということで低調でした。
第2部交雑種では常陸大宮市の木村靖さん出品の
「山方1号」が最優秀賞に輝きました。この枝肉は、
枝肉重量が569kg、BMS 10、格付A5と和牛に匹
敵する肉質で審査員全員一致で選出されたとの講評
がありました。
木村 靖さんは、当共進会へ毎回出品されており、
第49 回、第50
回と2連覇を成
し遂げ、昨年は
入賞を逃がしま
したが本年度返
り咲きし、各県
の関係者からど
のような飼い方
をしているのかと憧れの的となっております。
第2部交雑種最優秀賞枝肉(A5)
第2部交雑種最優秀賞の木村靖さん
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各県対抗の団体の部は、栃木県と千葉県が入賞得
点同率1位となり上位入賞者が多かった栃木県が第1
位となりました。
茨城県は、残念ながら第3位に留まりましたが、来
年度に期待をしたいと思っております。
関東肥育牛振興協会では、毎年共進会開催時に、
家畜取引や肉用牛の振興に貢献された方を「功労者
表彰」しており、本県からは長山金蔵さんが、関東
肉牛枝肉共進会及び県の共励会等で数多く受賞する
など、肥育技術の向上に貢献された功績により受賞
の栄に輝きました。
功労者表彰の長山金蔵さん
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