3月1日から3日にかけて、第36回茨城県常陸牛枝肉共励会を開催いたしました。
今回の特徴を振り返ってみたいと思います。

生体審査
1日目の生体集合について、今年度は新たに生体審査で名誉賞―最優秀賞の連番での予想投票をおこないました。
50頭もの生体が一堂に集合し、「ただ出荷するのではもったいない」との意見が昨年あったことから、今年度は他人の作り上げた生体を観察し、見事当たった場合は「常陸牛」を贈呈することとしました。他人の飼養した生体を観察することは技術向上にもつながることから出荷者の見る目も興味のあるところでした。結果は正解はなしでしたが、近い2名に常陸牛を贈呈しました。(@写真は生体予想NO1の出品NO16号でした)
これは初めての試みでしたが投票総数は40票(10名が欠席)でしたが、石崎 均さんと
成島 克巳さんが目立った投票数でした。
2日目は買参人との意見交換ということで東京食肉市場と全農市場課、買参人との産地との意見交換をおこないました。ここ数年、産地と買参人の交流会はおこなっておりませんでしたが、小規模でも開催すれば効果はあるのではないかとの意見もあり実施しました。
名誉賞はこの時出席した潟Rシヅカの腰塚社長が競り落としてくださいました。
今回の買参人は21名で3年間20名を超えております。以前から見ると買参人数は多くなっています。
セリ当日は購買者の商品には県産品で統一しました。大洗産シラス干し、木内酒造の梅酒、舟納豆など茨城を代表する県産品を準備し県産品のPRにつとめました。
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また、今年はセリ場内に「第36回常陸牛共励会」の新たなノボリが作成され、目を引きました。 (A写真)
審査は日本食肉格付協会が中心に進められましたが、5名のうち4名が23号牛を推薦し、決まりました。
名誉賞は水戸市の吉成 邦雄さんで、重量527s販売単価3,749円BMS12でした。
今年は例年になく、ばらつきが多くみられ3等級が12頭も出て常陸牛刻印率は76%、前年より悪くなりました(前年刻印率98%)
今回、メス出荷も7頭と多いのも特徴でした。原因については今後の出品の選び方などの検討も必要になるかと思います。
販売単価についてはこの低迷相場の中では大いに健闘したものと思います。

常陸牛セリの様子
常陸牛のセリ順番になり、入賞牛は次々にジャンプの連続で、それまでのセリから急にザワツキがおこり市場内が緊張につつまれました。
1頭平均枝肉価格 1,039,065円(去勢、メス込)
枝肉重量 529s×@1,964円
・名誉賞 吉成邦雄 水戸市 527s@3,749円
・最優秀賞 成島克巳 つくば市 543s@3,486円
・優秀賞1席 長島勝男 古河市 541s@2,867円
・優秀賞2席 田上扶美江 土浦市426s@2,710円
・優秀賞3席 (有)加藤牧場 日立市 492s@2,557円でした。
生産団体ごとの4,5等級率は以下のようになりました。
茨城県畜連94.1% 家畜商組合70.5%、全農茨城県本部62.5%でした。
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