株式会社美野里ふるさと食品公社は,平成3年に美野里町,美野里酪農協,美野里町農協などを株主とした第3セクターにより設立されました。美野里地域は,都府県でもトップクラスの酪農地帯であり,自ら生産する粗飼料で高品質な牛乳を生産しています。食品公社は,設立当初からここで生産される新鮮な牛乳を使って様々な乳製品を作り,地元だけでなく全国に販売してきました。
 主力商品は美野里酪農100%生乳仕立てのヨーグルトで,地域の食材を取り入れた乳製品を多数作っています。少し前になりますが,叶姉妹御用達とうわさのあった「ごぜんやまゆずヨーグルト」は,旧御前山村産のゆずを使っており,ゆずの香りが楽しめます。また,旧岩間町産の梅がまるごと入っている「梅ヨーグルト」や,宮崎県産の金柑が入っている「金柑ヨーグルト」も販売しています。
 この他,バニラ,イチゴ,ごまのアイスクリームやフローズンヨーグルトも生産しています。ごまアイスクリームがおすすめとのことです。
 食品公社では,こうした商品開発や販売努力により,平成18年には年間売上げが約1億7千万円になりました。
 平成19年10月には独自の基準である「ヨーグルトマイスター制度」を設け,製造に携わる者の意識と意欲を高めています。一層,厳しい品質管理に努めてきた結果,都内の一流ホテルでもその品質が認められるようになりました。
 さて,小美玉市はイチゴの銘柄産地であり,生産者全員がエコファーマーを取得し,土づくりから丁寧な栽培管理を行っています。イチゴは,鮮やかな赤色で大粒,程よい酸味と甘みがたっぷりと評判です。また,平成18年に「小美玉市ブルーベリー生産者連絡会議」が設立され,ブルーベリーの生産も広がっています。
 この2つの食材が“飲むヨーグルト”になりました。昨年から販売され始め,好評を得ています。「のむヨーグルト ストロベリー」は,新鮮なイチゴが19%も入っており,イチゴ本来の風味が味わえる逸品です。「のむヨーグルト ブルーベリー」も同様に楽しむことができ,橋本知事もいたく気に入っていると聞きます。
 今年,新たに釜だしプリンができました。小美玉市産の新鮮な牛乳と産み立ての朝採り卵を使用し,余計なものは一切加えない「本物のプリン」です。
 クリームライン,カスタード,カラメルの3層構造で,素朴ながらも濃厚な味わいに仕上げた 「Dessert Flan(でせーるふらん)」です。
 いずれも香料や着色料,安定剤を一切使用せず,地元の新鮮な食材の本来の美味しさを引き出した逸品ぞろいです。是非,お試し下さい。
 食品公社では,地元農産物加工施設の新設を検討し,新たな加工品の開発にも着手したいとのことで,地域農業への貢献が益々期待されます。

問い合わせ先:(株)美野里ふるさと食品公社
TEL.0299-48-3150  フリーダイヤル:0120-39-4960