写真 臓器実習で子宮頚管の構造を確認する実習生
  飼養形態の大規模化や衛生意識の向上等に伴い,近年,急速に普及が進んでいる豚人工授精について,県内の養豚農家へ正しい知識と技術レベルを深めてもらおうと,『豚人工授精実習会』を9月12日(水)に,畜産センター養豚研究所にて開催しました。当日は県内各地から若手養豚農家を中心に16名が参加されました。
  実習会の前半では,『繁殖生理』と『種付け理論・人工授精理論』ついて,養豚研究所職員がスライドを用いた講義を行い,引き続いて,実際の母豚の生殖器を用いた臓器実習を行ないました。午後からは,3〜4名ずつ一組になり,種雌豚を用いた人工授精実技実習を行いました。
  終始,真剣に講義を聴いている様子の実習生の方々でしたが,実技実習を終了した頃になると,互いに打ち解け,人工授精時の精液逆流を防ぐ方法や,精液採取法,精液検査法等について熱心な質問や意見が交わされ,会場全体が一丸となった熱気ある雰囲気の中で閉講式を迎えることができました。
  この実習会について受習希望者を募ったところ,予定人数を大幅に上回るご応募をいただき,その後も,畜産センターと鹿行地方総合事務所を会場に,第2回,第3回(講義と臓器実習のみ)と計3回の実習会を開催し,養豚農家や従業員等,計41名の実習生にご参加いただきました。
◎豚人工授精のポイント(実習会資料より抜粋)
★精液の適正保管〜精子はデリケート!〜


★精液チェック〜種付け直前にもう一度〜

http://www.nlbc.go.jp/ibaraki/seishi.htm独立行政法人家畜改良センターの上記URLにて,活力70+++精液の顕微鏡下の様子を動画で見ることができます。 
★適期授精〜自然交配より適期は短い〜

  養豚研究所では今後も県内の養豚技術向上に努めてまいります。これからも皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。