〇自己紹介
1959年茨城県筑西市に生まれる。茨城県立下館第一高校を経て、1981年東京農業大学農学部畜産学科卒業、JAS認定の有機栽培、減農薬栽培による米づくりに取り組む。現在、(“まかべの百笑米”ひゃくしょうまい)商標登録、オーガニック(有機栽培)検査員、国内農産物(穀類)検査員、JGAP審査員として、有機による農業指導等にもあたっています。
〇経営規模
「稲作」JAS有機栽培米4.98ha、茨城県認証特別栽培米 約7ha、販売先 都内百貨店・スーパー・米穀店・インターネットなど「ブロイラー」年間8万羽出荷、出荷先 日本サンファーム
〇農業という仕事を選んだ理由
農家の長男に生まれて、当然、農業を継ぐものだと考えていました。地元の高校を卒業して大学に進学する時、家で米づくりと養鶏を行っていたので、養鶏をもっと拡大しようと思い、大学で家畜衛生学を学び、卒業後、帰郷して農業に従事し、今日まで仕事を続けています。
〇米づくりに深く関わるようになったのは
帰郷した当時は食管法もあって、米をつくれば売れるという時代でした。でも農業、農家を取りまく環境も大きく変化して、真剣に米づくりを行わなければ大変なことになると実感しました。また有機栽培という定義がキチンとしてきて、やりがいのある栽培方法で本当の米づくりが実現できると思ったのです。
〇有機栽培を中心に米作りをして
土壌の改良から大変でした。有機栽培で米づくりをやるぞと決意しても、農地の改良に最低でも3年から5年位は時間と手間が必要になります。それを終えて、やっと米づくりが出来るかといえば、その後にやらなければなにない課題が山のようにあって、周囲に相談できる人もいなくて、大変なことに取り組んだなあと思いました。
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〇独自の米づくり
美味しい米づくりをめざして、必要な事、良い事はなんでも取り入れてみようと思い実践してきました。色々な事を行っていますが、たい肥は鶏糞にモミガラ、糠、コヒー粕、天然の加里、土壌菌等を混合したものをつくり10a当り1.5m3を土壌改良としてマニュアスプレッタにより散布しています。稲に沖縄産天然塩の雪塩(天然のマグネシウム)を散布しているのも、そのひとつです。除草剤を一切使用しないので、田の畦は草がおい茂りますし、蛙や虫・小動物が生息し鴫も飛来しますので、農場が美しく輝きとても幸せな気持ちになります。食味は食べる人の好みで判断をされることもあるので、一概にこれが美味しいとは決められない。だから、自分が自身のもてる納得のいく米づくりをした上で、食べた方が美味しいと喜んでくれる声を聞きたいのです。

〇これからの目標
私たちのつくった米を食べて下さった方たちと、色々な交流のできる場をつくりたいと思っています。米づくりのことをよく知ってほしいし、米づくりの現場もご案内したい。私たちも食べて下さる方の声を、米づくりに生かしていくことが必要だと思っています。
401号6頁下から5行目の5月28日は
4月28日に訂正しお詫びいたします。
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