昨今畜産物の安全性や表示などについて消費者の眼が厳しく注がれています。このような折、「消費者の方々が日頃から気になっている畜産物の安全性への不安感、不信感、疑問などにすこしでも答えられればと考え、・・・畜産物生産の現状、生産現場が抱える問題点、生産者と消費者を結ぶトレーサビリティなどについて記述」した著書が元茨城県畜産試験場長の鹿熊俊明氏ら専門家5名の共著によって7月に発刊されました。
目次のとおり、飼育方法と安全対策を中心に今日的話題が幅広く取り上げられ、消費者が求めている情報は何かを知るために畜産関係者にも一読の価値がある内容となっています。
序 論 畜産をめぐる新しいコミュニケーション作り
第1章 |
日本の畜産―牛肉 |
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牛肉の消費と自給率、国内牛肉生産の現状、肉牛の育て方と安全対策、牛肉の生産から消費まで、これからの牛肉生産 |
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第2章 |
日本の畜産―豚肉 |
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豚肉生産と養豚業の現状、豚の飼育方法と安全対策、豚肉の生産流通の経路、豚肉の消費、これからの豚肉生産 |
第3章 |
日本の畜産―鶏肉 |
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鶏肉をめぐる現状、育て方と安全対策、消費者に安心を提供するために、これからのブロイラー産業 |
第4章 |
日本の畜産―酪農 |
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酪農経営の現状、酪農家における乳牛飼養の実際、わが国の酪農が抱える課題と対応策、主要酪農国の酪農事情、乾草類の輸入量と各種飼料の価格、酪農経営を支える支援組織、省力管理と各種ロボットの活用、牛乳・乳製品などの消費動向、先進酪農家の技術と経営、むすび |
第5章 |
日本の畜産―卵 |
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日本の卵の現状、育て方と安全対策、生産から消費まで、これからの鶏卵生産 |
[発行所:轄K書房、B6版206ページ、価格2400円+税] |
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