茨城県養豚協会として、去る3月12日に設立総会を開く事が出来、畜産協会、県の畜産課、その他の関係各団体に対し深く感謝申し上げます。
 設立にあたりましては、畜産協会・前荒木専務より、「全国も養豚協会と登録協会とが統一組織化する事に決定したことから、これを機に日本養豚協会を中心とした中で、各都道府県は県統一の養豚協会を組織し、全国の意見を集約した中での畜政活動の展開、消費者に対してのPR活動、将来は全国一斉のチェックオフを視野に置いて、茨城県養豚協会を組織してみては・・・」と言うお話を頂き、私達は各地区の発起人として2年間に渡り検討して参りました。
 現在、茨城県は飼養頭数は全国第3位ですが、養豚戸数では650戸と多いため、経営規模も考え方も様々でしたが、より多くの養豚家の方々と議論し、幅広く呼び掛けて参りました。その甲
斐あって全国からも理想的な養豚協会が出来たと注目されている所です。
 養豚を取り巻く情勢は厳しく、現在の豚価は米国BSEの代替需要により価格は安定しておりますが、やがて秋頃には輸入解禁となり価格も400円台を下回ることが予想されます。 対外的には、先般メキシコとのFTA二国間協議に続き、近隣諸国とのFTA協議が迫ってきている状況ですが、国内でも差し迫った問題として、まず環境問題かと思います。糞尿対策は私達の経営を圧迫する大きな問題です。又疾病についてもADやPRRS と言った免疫不全ウィルスが、広い範囲で陽性化し、呼吸器系の病気と合併症を起こし、薬の効果も期待が持てない状況であります。全国でも幅広く発症しており、重症の地区では25%の事故率とも聞いております。本県も養豚過密地域であり、その対策については、今後も関係機関からの情報提供や御指導をお願いする次第であります。
 現在直面している問題だけでもこの様に多くあり、何から手をつけてよいのかと考える次第ですが、設立したばかりの協会ですので、会員の交流を図り団結力を養っていきたいと思います。その中で地産地消を進める上で、学校給食や各種団体にPR活動をしていくつもりです。また茨城県産である目印として、ロゴマーク入りシールの作成や販売店に対しての販促品の開発など、出来ることから着手していくつもりです。
 本協会を組織するに当り、大勢の適任者がありながら初代会長として重責を担う事となり、不安で一杯ですが50名から成る多くの理事の協力を頂き、頑張っていく所存です。何卒関係各位には御指導・御支援頂きますようお願い申し上げます。