先頃、茨城県西畜産開発公社下妻家畜市場において第46回茨城県種豚共進会が開催されました。 今回は11市町村、14名の方から108頭の出品がありました。内訳は1部1類の若齢個体にはランドレース18頭、大ヨークシャー2頭、デュロック56頭で、1部2類の若齢組出品には5組10頭の出品がありました(ランドレース1組、大ヨークシャー1組、デュロック3組)。2部のF1については22頭でした。 成績は、最高位である名誉賞の1席には石下町の吉原幸一氏の出品豚で若齢個体のデュロックの雄が選ばれました。発育良好で、肉付きがよく、体高があり、各部の釣り合いもよく、背幅は広く、肋はよく開帳し、しりは広く長く、活気があり、下腿もよく発達したすばらしい雄でした。また2席には神栖町の山中豊氏、3席には波崎町の高橋清氏の出品豚で共に若齢個体のデュロックの雄が選ばれました。 共進会終了後に行われたオークションにつきましては、肉豚の夏相場が例年のように上がらず低調であったことの影響が種豚市場へもあることから、購買者の集まり具合や種豚の相場が心配されましたが、購買者も30名以上集まり、活気あふれるオークションとなりました。 昨年は出品者18名で出品頭数が130頭でした。出品者、出品頭数ともに減少の傾向が見られます。種豚生産者も一貫経営の生産者と同様に高齢化が進んでいます。種豚生産者の廃業や規模縮小が続けば、市場上場頭数は減少していき、素豚の供給に問題が発生してしまいます。種豚の改良、増殖が困難なものになれば茨城の養豚全体にとっても大きなダメージでしょう。新たな種豚生産者の発掘も課題の一つと思われます。 また、共進会を実施している県自体少なくなってきています。以前のように登録審査基準を重視しない一貫経営の生産者の方も多いのは確かだと思います。今後も今のままのスタイルを続けるのか、他県と合同で開催するか、もしくは他の畜種との合同の共進会を開催する等の案もありますが、衛生問題や、予算的な問題もあり難しいのが現実です。 最後になりましたが、第46回の茨城県種豚共進会が無事終了できましたことに対しまして、出品者をはじめ、関係者の方々に大変お世話になりましたことをこの場をお借りしましてお礼を申し上げます。 |
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