平成15年10月4日、5日の両日、八郷町の茨城県畜産センター公開デーの会場で、茨城県畜産協会と茨城県たい肥利用促進協議会は、家畜糞尿の適正管理と堆肥化や堆肥流通の活発化を図るため、堆肥生産から利用に至る各コーナーを設け推進活動を行った。
 堆肥利用促進コーナーでは畜産サイドでの良質な堆肥生産の取り組みや流通の仕組みをパネルで紹介、さらに県内堆肥センター(堆肥生産者)8カ所の堆肥を展示し、パンフレット類も配布した。
 堆肥相談コーナーには元県園芸研究所長 小山田勉氏を相談員に向かえ畜産協会職員と共に相談に応じた。畜産農家から「堆肥化施設を導入する点での注意事項や良い堆肥づくりの条件、堆肥の成分、副資材の使用、熟度の状態」についての相談が、耕種農家からは果樹園(リンゴ、ナシ、柿)に使用する時期や使用量について、一般の方からは「どこで作られているのか、どうしたら買えるか、家庭菜園・花壇やプランターで使用する場合の量や注意点、堆肥にはどのような種類があるのか、値段は」等といった質問が寄せられた。
 堆肥無料配布コーナーでは、実際に堆肥を使ってもらい堆肥の良さを知ってもらおうと、豚糞堆肥1000袋(1袋2kg)を無料で来場者に配布した。配付を受けた人は「早速野菜づくりに使ってみたい、プランターでキレイな花を育てたい」等、好評であった。
 家畜糞尿処理機械の展示コーナーには21のメーカーから、固液分離機、粉砕機、醗酵・乾燥装置、コンポ等が出品された。平成11年に施行された「家畜排せつ物法」にかかる管理基準の猶予期間が平成16年10月末に切れるため、畜産農家の関心は高く、セールスの人たちも実演、相談・引合いと汗だくの盛況であった。また、一般の参観者も見られない機械の展示に関心を示していた。