次世代を担う畜産経営者の確保・養成を目的とし,人生で就業の意志を固める時期である中学から大学生を対象に農家子弟を集め平成14年度事業が行われました。 研修は試験研究や生産流通また畜産農家の各施設を訪問しました。


写真 朝倉牧場

 酪農を行っている美野里町の朝倉牧場は労働力6人(雇用2人)で成牛、育成牛合わせて440頭を飼養し、フリーストール牛舎(200頭規模)、パーラー舎(パラレル12W)やふん尿処理施設を整備した経営体であり、群飼による多頭飼養の管理ポイントや省力的な搾乳技術を研修しました。また、ふん尿処理の重要性や堆肥化の実際を見ることができ、将来、酪農に就労する場合、一つの事例として参考になったと考えられます。
 茨城県中央食肉公社では運営状況や価格の推移等について説明を受け、実際に価格が決められていく過程のセリを見学した。
 日本格付協会による格付、枝肉重量等が表示されている電光掲示板に、枝肉の現物を見ながら購買者がボタンを押し価格が即表示される方式で価格が決められていく事を学んだ。
 ポケットフアームどきどきは、自然・農業そして自分達の暮らしのあり方を見つめ直し、本当の心の豊かさを考えてもらうことを目的に活動を行っていること、畜産関係では「生産農家と直接結ばれた、出所確かで安心・安全な精肉」と茨城県の銘柄「常陸牛」「ローズポーク」を中心にラインアツプ、また、毎日手作りされる、ウインナー、ハム、ベーコンを扱っているハム・ソーセージ工房と精肉コーナー等を見学した。
  県畜産センター肉用牛研究所では黒毛和種の改良を効率的に行なうための遺伝情報(DNA)の解析や肉用繁殖牛や肥育牛の飼養管理技術,飼料作物や草地の研究成果について研修した。