●耕作放棄地放牧のメリット
購入飼料費を減らせる(低コスト)
牛が健康的になり受胎率も向上する(繁殖率の向上)
管理がラクになる(省力的)
草刈り労力が低減され、景観維持やイノシシ対策(地域への貢献)
●耕作放棄地放牧の活用方法
耕作放棄地のほとんどは小面積で分散しており、まとまった土地がなかなか見つからないものです。そこで設置・移動が簡単な電牧器・電気牧柵を2台以上活用して、分散した耕作放棄地を放牧地としてローテーションすれば、春から秋まで連続して放牧が可能になります。(電牧器・電気牧柵を牛舎の近くに設置すれば、パドック的な使い方も可能です。)
また放牧は草が生えていればどんな土地でも可能で、場所を選びません(傾斜地でも30°未満なら放牧可能)。
●耕作放棄地放牧に適する牛
種付け・子牛への哺乳管理の済んだ繁殖和牛は、発情行動もなく、種付けのための捕獲が必要ないので耕作放棄地放牧に適しています。(4才以上になると落ち着いてくるので、特に適しています。)放牧期間は子牛の離乳(分娩後3ヶ月)から分娩2ヶ月前位までの6ヶ月間が適しています。
放牧サイクル
(妊娠牛を放牧する場合)
放牧期間(6ヶ月):子牛離乳〜分娩2ヶ月前
舎飼期間(6ヶ月):分娩・種付け・妊娠鑑定