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第40回茨城県常陸牛枝肉共励会開催(販売平均100万円突破)
茨城県常陸牛振興協会 事務局長 谷 口   勇

  当協会主催の,第40回茨城県常陸牛枝肉共 励会を東京食肉市場において開催しました。 (25.2.27〜3.1)
  今回は,40回の節目の共励会で,出品頭数を 10頭増やし,計60頭で実施いたしました。
  デフレ経済の環境の中,生産者には売上額が 思うように上がらないとのジレンマと,何とか して「銘柄牛の存在感を示したい」との両方の 思いを持ちながら臨みました。
  搬入に際し,小美玉市の県中央家畜市場に, 雌6頭,去勢54頭の丹精を込めた黒毛和牛60 頭が勢ぞろいした光景は,実に壮観で,頼もし い限りで,どの牛もチャンピオンを狙うぞ,と の意気込みを感じました。
  会場では,出品者を中心に,生体審査と受賞 予想を行い,名誉賞と最優秀賞の候補牛を真剣 なまなざしで,また,期待を込めて選び投票し ていました。
  最終日には,枝肉審査が早朝から行われ,県 畜産センター肉用牛研究所の鈴木所長(審査委 員長)を始め,日本格付協会・東京食肉市場・ JA 全農ミートフーズ゙・買参人代表では,潟R シヅカの腰塚社長が審査を行いました。


名誉賞の枝肉


  慎重なる審査の結果,名誉賞には,古河市の 宇都木一夫氏の去勢牛「茂宝」が選ばれ,枝肉 重量554s,ロース芯面積87p2,BMS 12と, 文句の付け様がない,堂々たる「常陸牛」でした。
  名誉賞牛は,競り合いの末,潟Rシヅカが, 枝肉単価3,176円で,購買しました。最優秀賞 には,八千代町の黒川利明氏「北安」号が選ば れました。
  今回,買参対策として,前日に主な買参人の 事務所訪問や,招待をしての前夜祭を行いまし た。この様な対策や常陸牛の名声が相まって, 1頭当りの平均販売金額は1,022,513円と,100 万円の大台に乗り,枝肉の平均単価は1,931円, 平均枝肉重量は,530sで,販売金額,枝肉単価 いずれも前回を大幅に上回り,市場関係者からは, 60頭の規模で100万円台の共励会は,称賛に値 する快挙であると,健闘を称えられました。
  常陸牛の証である刻印率も90%を堅持し, 質・量とも銘柄牛に値すると市場関係者から高 い評価をいただきました。


受賞した宇都木氏

  また,直近では,日本を代表する量販店から 「常陸牛」を販売して行きたい旨の,強い要請 を受け,大変有難い事と思っています。
  褒賞授与式では,当協会の柴田会長から,出品者及び関係者に向け,日頃の努力に対し,労 いと,更なる発展を目指して頑張りましょう! との言葉をいただきました。