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第53回 関東肉牛枝肉共進会
茨城県家畜商業協同組合


  関東肥育牛振興協会(6県の家畜商業協同 組合で構成)主催の第53回関東肉牛枝肉共進会 が,10月11日から15日の5日間,東京中央卸売 市場食肉市場で開催されました。
 出品は第1部黒毛和種36頭(各県6頭),第2 部交雑種14頭(各県2頭,担当県4頭)の計50頭 で実施されました。


中村公徳氏出品の勝晴号枝肉

  本年度は,東京電力福島原発事故による牛肉 汚染問題から1年半が過ぎましたが,まだ関東 地域の肉牛は風評被害がなくなったとは言え ず,厳しい環境下の中で安全で高品質の牛肉を 提供するとの思いで,埼玉県が当番で開催され ました。
 本県出品牛の成績は,第1部黒毛和種では, 水戸市の中村公徳さん出品の「勝晴号」が優秀 賞4席に入賞を果たしました。この肉牛は出品 牛の中で生体重が976kg,枝肉重量が625kgと 最も大きく,審査報告では最優秀賞に選ばれた 牛と肉質が甲乙つけがたい枝肉であったが,残 念ながら「外ばら」外傷がありトップになれな かったとの講評でした。
 また,水戸市の播田実一美さん出品の「美豊 3号」が1等賞2席に輝きました。
 常陸牛には6頭中5頭が刻印され,本県銘柄 牛のアピールをすることができました。
 なお,第1部黒毛和種の最優秀賞は栃木県の (有)前日光ファーム出品の「茅勝国号」で枝 肉に厚みがあり,バランスのとれた無駄のない 体型で,肉色よく光沢もあり,最高位の賞にふ さわしい枝肉とのことでした。
 第2部交雑種では常総市の(有)鬼怒グリー ンファーム出品の「キヌ1号」が1等賞1席に なり,格付けがB-4,BMSNo7で高品質の枝 肉に仕上げられているとの高い評価を得まし た。
 第2部交雑種の最優秀賞は神奈川県の小沢幹 男さん出品の「おざわ号」で父親が「北乃大 福」でした。また優秀賞の牛も父親が「北乃大 福」で上位を独占いたしました。
 セリの状況は,不景気による牛肉需要の低迷 や原発による放射能汚染問題がまだ拭いきれ ず,最優秀賞牛の枝肉単価が2,051円で,2,000円 を超えた牛はたった4頭と低調でした。
 各県対抗の団体の部は,栃木県が優勝,本県 は千葉県と同率の3位でした。
 関東肥育牛振興協会では,毎年共進会開催時 に,家畜取引や肉用牛の振興に貢献された方を 「功労者表彰」しており,本県からはかすみが うら市の木村四郎さんが,当共進会の常連で最 近では第50回関東肉牛枝肉共進会で最優秀賞を 取るなど共進会等で常に上位入賞を果たしてお り,肥育技術の向上に貢献された功績により受 賞の栄に輝きました。


播田実一美氏     中村公徳氏     鬼怒グリーンファーム
                          加藤朝己氏