7月8日に東京都千代田区のアセンド神田紺屋町ビル会議室において、(社)日本草地畜産種子協会主催の第15回全国草地畜産コンクール賞状授与式が行なわれました。

▲中央 鈴木 昇さん 中央右妻 ともえさん
本県からは、飼料生産部門に石岡市の酪農家 鈴木昇さんが「良い土、良い草が健康な牛を育て、良い牛で乳製品作り」と題して、経営の取り組みを出品し、農林水産省生産局長賞を受賞いたしました。 鈴木さんは、土づくりのために、自家生産でこだわりながら良質堆肥を生産し、その堆肥を利用した土地でトウモロコシ、ソルゴー、イタリアンなどを組み合わせて作付し、適期に収穫しながらサイレージを良質なサイレージに調整し、乳牛の飼料としています。
これにより、牛が健康になり体細胞数や細菌数の少ない良質の生乳生産を行っています。

▲隣接圃場全景 ▲牛舎内部
平成16年からは、敷地内にヨーグルト工房を建てて、自らヨーグルトの加工、販売も行い、多くの顧客を獲得するとともに、地元の小中学生やヨーグルトを購入している生協の組合員の見学を受け入れるなど、地域の活性化にも貢献しています。 また、平成22年からは新しい取り組みとして、チーズの加工も開始しています。
鈴木さんの発表は、審査員から「資源循環型酪農の実践、良質乳を用いた加工部門の導入による経営の安定化などの取り組みは、都府県酪農の発展方向の一つとして評価され、多くの酪農家の参考になる事例である」との評価をいただきました。 今後とも、飼料増産のモデルとして酪農の発展と畜産振興に御活躍されることを御期待申し上げます。
▲ヨーグルト工房全景
▲視察風景
▲ヨーグルト(プレーン・加糖)
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