この度の定期人事異動により、畜産センター長を拝命いたしました。よろしくお願い申し上げます。
 畜産を取り巻く状況は、配合飼料価格の高止まり、国内景気の減退による国内畜産物の消費低迷など、依然として厳しい状況が続いております。
 このような状況の下、畜産農家の方々におかれましても、生産性の向上を図るため、飼料の自給率向上や未利用資源の利活用など、効果的な取組がが求められております。
 当センターではこうした課題に応えるべく、省力的管理、高付加価値畜産物の生産、未利用資源の有効活用などによる家畜飼養管理技術の確立のための試験研究、先端技術を活用した家畜の改良、たい肥の利用促進のための試験研究などを行って参ります。
 特に、今年度から各家畜において、水田の有効活用による飼料用米の効果的な給与方法等の試験が開始されます。水田を活用した取組は、稲WCSの生産など年々拡大傾向にあるところですが、今年度、国の施策でも水田フル活用ということで水田農業の取組が強化されております。
 家畜、家禽に飼料用米を給与した場合の肉質への影響、乳量や産卵率への影響等を調査し、付加価値のある畜産物の生産に寄与したいと考えております。
 関係機関と連携を図り、研究成果の普及に努めるとともに、生産者、消費者ニーズに耳を傾け、新たな課題に職員一丸となって取り組む所存でございますので、関係各位のご指導、ご鞭撻をお願いし、就任のあいさつといたします。

 この度、茨城県畜産センター養豚研究所長を拝命いたしました。
 24年前に旧養豚試験場を出てからは、もっぱら行政で中小家畜に関わって参りましたが、今回、久しぶりの試験研究機関勤務ということで気持ちを新たに、精進していきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
 さて、本県の養豚は、生産戸数こそ減少が続いているものの、肉豚出荷頭数はここ10年、おおむね120万頭前後で推移、首都圏への主要な供給地として、なくてはならない重要な位置を占めています。
 これは、生産者の皆様が、それぞれの経営理念に沿って、日々努力を続けてこられた結果と心から敬意を表します。
 当所といたしましても、限られた予算の中ではございますが、本県養豚の一層の発展のために有効な研究とは何かを念頭に、所員一丸となって課題に取り組み、その成果を迅速に提供できるよう努めて参ります。
 本年度からは養豚における飼料用米の給与技術の確立試験を新たに開始するほか、ランドレースの新たな系統豚も22年度中の完成に向け順調に選抜が進んでいるところでありますので、関係各位のなお一層のご協力、ご鞭撻をお願い申し上げ、就任のご挨拶といたします。