茨城県たい肥利用促進協議会は平成15年11月27日大子町で堆肥散布検討会を奥久慈うまい米生産協議会と共催で実施しました。県、市町村、JA、農業公社、畜産関係団体等の職員や耕種農家など多数の参加をえました。

 主催者挨拶(みどり農協益子センター長、畜産協会荒木専務理事)のなかで、耕種農家が堆肥を利用するに当たり大きなネックとなっていた、散布労力の問題解決手段として、堆肥散布機械の導入が不可欠です。また、活用に当たっての技術的な問題を解決することも重要で有るので、この現地検討会を行った等の趣旨が述べられました。

ブレンドキャスタ散布

マニアスプッレダ散布
 検討会はメーカーによる機械の説明に続き堆肥散布実演会を行い、クボタのトラクター(56PS)、タカキタのマニアスプレツタ、ブレンドキャスターで水田2圃場(30a 2カ所)に散布しました。散布量は10a当り1t、オペレーターは、コメッ子クラブ(作業受託団体)代表谷田部好三氏が担当しました。
 堆肥は大子町の酪農家2戸から入手したもので堆肥の水分は大森良一氏が63.3%、鈴木幸夫氏が水分52.0%であり、いずれも完熟堆肥でした。
 散布圃場は大子町コメコメ研究会会員の松本カズエ氏(30a 堆肥3t)、鈴木一己氏(30a 堆肥3t)でした。

ユニックによる積込み作業
使用した機種の特徴
 タカキタ ブレンドキャスタ
 有機・化成肥料の混合散布機でスピンナー散布方式により幅広散布ができる、ツインスピンナータイプは左右の片側散布が可能です。規格として380g〜580gと各種あります。また、揺動方式による一定幅で高精度な散布ができるブレンドソーワもありハウス内の壁際散布が確実にできる機種もあります。しかし、利用した堆肥は水分63.3%と高かったため、スムーズに出ない状況でした。
 タカキタ マニアスプッレダ
 堆肥散布機で堆肥を撒き散らす羽根の形が、まき方に合わせて選べるビータ4タイプがあります。
 大量散布に適した横一段ビータ、破砕性が優れた横二段ビータ、ワイドに撒くなら縦型ビータ、うすく・ワイドに撒くならデイスクビータ方式とラインアップされています。