先に、茨城県畜産センターにおいて、経営の先進的な内容、改善経過とそのための創意・工夫、あるいは先進的経営技術を普及拡大するために行ったグループ活動の経験等を明らかにし、それを通じて優良な畜産経営技術等の情報、意見交換等を促進することを目的とした優良経営技術発表会が開催された。

 水戸市見川町の橘和宏氏から「マイペース酪農の実践」と題して住宅地と都市化の波が押し寄せる中で、畜産環境に特に気を使いながら地域住民との交流を深め、親しまれる畜産として活動していること、また酪農学園在学中に教わった「過度の投資を避け、安全負債率の原則を守り、不自然な規模拡大を避ける」を実践している。
 那珂郡那珂町の上金幸広氏から「優良種豚の生産を目ざして」と題して、父と一緒に一貫経営を行っていたが種豚づくりに興味があったため、自分の特徴を出せる種豚改良に力をいれ高い評価を得られるようになったことや、衛生対策に努めていること、現在の成績に満足せず、生産者や消費者が好む美味しい豚肉を生産できる種豚を造ることを目標にしている。
 茨城みどり農協山方支店畜産センターの細貝裕氏から「山方牛生産の取組み」と題して肥育牛部会の活動状況や銘柄牛(山方牛)の市場での評価、部会員の経営成果と経営分析・損益表を事例にして成果の発表が行われた。