気 腫 疽    (届出伝染病) 

家畜の種類: 牛、水牛、鹿、めん羊、山羊、豚、いのしし

 

角丸四角形: 1 概  要

               本病は、急死または高致死率を呈し、運動器系の異常、捻髪音をともなう浮腫や腫瘤、毒血症を示す。

急性熱性の届出伝染病で、主に反芻獣に感染する土壌病の一つです。

 

角丸四角形: 2 原  因

               原因菌の気腫疽菌は世界中の土壌や健康動物の腸管にも存在するので、世界的に発生が認められています。

我が国では北海道、東北、関東地方に多くみられます。4ヵ月〜2歳齢牛の発症例が多く、創傷部位、あるいは

消化官損傷部から感染しますが、消化管損傷部からの感染が主体と考えられています。潜伏期間は1〜5日です。

 

角丸四角形: 3 症  状

               突然の高熱、元気消失、食欲廃絶、呼吸困難、頻脈、跛行や歩様異常などの運動器系の異常を示します。

肩部、臀部、四肢などに腫瘤が認められます。腫瘤は、初期には熱感と疼痛をともないますが、壊死に陥り、

無痛性で捻髪音を伴う浮腫として触知されます。ほどんどの症例は発症後1〜2日で死亡します。本症は甚急性・

急性に経過するため、生前診断は困難なことが多いようです。

 

角丸四角形: 4 予防法

               不活化ワクチン接種による予防が行われていましたが、製造中止のため、クロストリジウム菌によって起こる

悪性水腫の予防もあわせた3種混合、5種混合ワクチンを行います。飼育環境の消毒、改善も本症の発生予防に

有効です。また、抗生物質(ペニシリン)の大量投与も感染初期には試みられますが、あまり有効ではありません。

              クロストリジウム感染症3種混合トキソイド    3ml/頭  筋肉内注射

                                              通常は年1回注射、汚染地域では6ヵ月間隔で注射

                                              妊娠末期または分娩後間がない牛への注射は避ける。

              クロストリジウム感染症5種混合トキソイド    3ml/頭  筋肉内注射

                                              3ヵ月以上の牛に1ヵ月間隔で2回筋肉内注射

                                              2回目の注射は、1回目の注射と違う部位に行うこと。

             

               3種混合: 気腫疽菌、クロストリジウム セプチカム、クロストリジウム ノビイ

               5種混合:            記                 + クロストリジウム パーフリゲンス、クロストリジウム ソルデリー

 

角丸四角形: 5 関連リンク

     ・疾病情報(動物衛生研究所)

     ・畜産経営技術Q&A(中央畜産会)

 

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