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生産者による「茨城県肉用牛生産者協会」が発足!




平成25年10月4日(金)水戸市内のホテルにおいて,茨城県内の肉用牛生産者(繁殖・肥育農家)が,肉用牛生産の安定的な継続と発展を図るため,
「茨城県肉用牛生産者協会」を設立し,記念講演「最近の肉用牛をめぐる情勢・種雄牛の動向」及び祝賀会を開催いたしました。

【設立の趣旨】
本県では,都市化の進展に伴う環境問題,後継者確保,様々な経営的問題などにより,平成2年頃までは3,000戸を上回っていた肉用牛の生産者は
年々減少を続け,現在では700戸を割る状況となっている。
更に,飼料価格の高騰,東日本大震災とそれに伴う福島原発事故による風評被害の影響で,本県の肉用牛経営者は厳しい経営状況に陥っている。
また,TPP(環太平洋経済連携協定)交渉での情報が殆ど開示されない中,肉用牛経営のみならず,日本の農業全体が大きな岐路に立たされている状況にある。
 その様な中,肉用牛の経営者が自らの経営を守り,発展させていくためには,繁殖経営・肥育経営,和牛,交雑種,乳用種などの飼育形態にとらわれず結集し,
自らが知恵を出し合い,集約した意見をもとに活動を行っていくことが必要である。 技術向上を図るための各種研修会等を開催するとともに,情報の共有化を図り,
また,国や関係機関等に対する政策要望や,要請活動についても,共通認識のもとに組織的な取組みが益々重要となっている。
そのためには,県内のすべての肉用牛生産者が参加し,活動出来る生産者のための組織「茨城県肉用牛生産者協会」を設立し,本県の肉用牛生産の安定的な継続と
発展を図っていくことを趣旨とした。

【設立に至るまでの経緯】
○平成24年9月,全国肉牛事業協同組合理事長である山氏 徹 氏・㈱橋本畜産代表取締役社長の橋本武二氏らが,県内肉用牛生産者の組織化に向け,検討を開始する。
(設立に向けた事務を県畜産協会が協力)
○平成24年12月から,肉用牛生産者同士で意見交換を重ね,組織の活動内容等の検討と発起人となる20名の選出をする。
○平成25年3月に,発起人会を発足させ,設立までに計6回の発起人会を開催し,規約等の内容を検討するとともに,県内畜産関係団体に対し説明会を開催する。
○平成25年10月に設立総会を開催し,橋本畜産㈱の橋本武二氏が会長に就任した。


役 職 氏 名
顧 問 山氏 徹
会 長 橋本 武二
副会長 加藤 朝巳
軍司 英昭
※他,役員20名

【今後の活動内容】
○正会員及び賛助会員の募集。
○会員相互の知識や技術の向上に必要な研修会等の実施。
○肉用牛生産振興を図るための要請。
○県内の牛肉のPRや消費拡大運動。
○その他,この協会の目的に必要な事項など。
について,活動して行く。
●設立時点の会員数は,(25.9月末時点)正会員354名(肥育生産者:118名・繁殖生産者:236名),賛助会員 26団体等(畜産関係団体,飼料製造会社等)
計380会員であり,随時会員申込を受付中。