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異業種との交流の成果と展望
茨城県常陸牛振興協会 事務局長 谷口  勇


 はじめに
  平成16年から茨城県が推進するブランド支援事業に「常陸牛」が重点品目に選ばれ,併せて事務局も専任体制となり本格的に活動するようになり,10年が経過しました。この間販売頭数や取扱い販売指定店・推奨店数も躍進いたしました。この原動力の一つに異業種との取組みを強化し共に推進してきたことが言えるかと思います。その成果と今後の取組みについて紹介します。


 キリンビールとの出会い
 平成18年にキリンビール茨城支社より,茨城県の農畜産物の応援をしたいとの申し出が,県および全農いばらきにあり,この年に「選ぼうニッポンのうまい」全国キャンペーンの消費者プレゼントに「常陸牛」が選ばれ,以来現在に至るまで,末永い取組みと協力をいただいております。
 メジャー企業とおつきあいが出来ることは,有形無形の両面で大変大きな支えと財産になっており,感謝に堪えません。


 キリンビバレッジとの出会い
 平成24年にキリンビバレッジが特保のメッツコーラーを発売,焼肉を食べるとき飲むと脂肪を吸収しにくくなる効果があることを知り,イベント等を通してお互いが発展することを期待して,申し入れしたところ快く応じていただき,始めに県庁のひばり食堂において牛丼フェアを企画し牛丼プラスメッツコーラーを500人分用意したところ,大盛況でした。その後1000人分を用意し,土用の牛には牛肉を食べようプラスメッツのコーラーが定着し,NHK水戸放送局や各新聞社が取り上げていただき,夏の風物詩となりつつあります。
 昨年からキリンビバレッジの企画で県内スーパー最大手のカスミつくば学園店で,消費者を公募し節分の日に恵方巻きつくりや土用の牛の日にサラダ感覚のスタミナ食の提案に常陸牛を使用して提案したところ,大変好評でした。
 このほか常陸牛デザインの飲料水の自販機を設置していただき,PR効果や話題つくりに貢献しており大変感謝しています。


 茨城県ホテル協議会との連携
 県内6ホテルが主催する「茨城の食彩フェア」今年も10月1日〜31日に開催,「常陸牛」のメニューがそれぞれ提供されます。ホテル協議会とは,26年から「常陸牛」を採用していただき,念願がかないました。
 今後は様々な形でコラボ出来るように,関係を密にして互いにメリットが出るように進展を図りたいと思います。


 茨城県日本調理技能士会および寿司業界との取組み
 生産した牛肉をいかに広く多くの人に食べてもらい,リピーターになってもらうことで,生産と消費のバランスが取れるかと思います。調理技能士会や寿司業界はこれからの新規開拓先であり,和食として「炙り牛鮨」等提案し,魚ばかりでなく高級牛肉が食べられる機会を増やし,牛肉のファンを一人でも多く増やしたいものです。
 以上紹介したように常陸牛の振興と普及には異業種の方々の支援なくしては成り立ちません。これからも意欲的に「常陸牛」を知って,食べてもらうために取組んでまいります。ご支援よろしくお願いします。