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第15回県南肉用牛枝肉共励会が開催される
県南農林事務所企画調整部門振興・環境室


1 はじめに
  平成25年11月18日(月)から21日(木)にかけて,株式会社茨城県中央食肉公社において「第15回県南肉用牛枝肉共励会」を開催しました。本共励会は県南肉用牛経営技術研究会が主催し,肉用牛の肥育技術の向上を促進し,県南地域の肉用牛経営の振興を図ることを目的として,平成10年より開催しております。
 今回は,研究会員が丹精込めて飼育した肥育牛の中から35頭(和牛21頭,交雑種14頭)を厳選して出品しました。
2 共励会開催結果
 (1) 審査結果
 審査は,株式会社茨城県中央食肉公社横田市場部長及び公益社団法人日本食肉格付協会内山茨城事業所長が行い,厳正な審査の結果,以下の和牛5頭と交雑牛3頭の入賞が決定しました。





      
名誉賞枝肉(和牛の部)
「松富士」号
最優秀賞枝肉(交雑牛の部)
「やさと4」号

 (2) 審査講評
 茨城県中央食肉公社横田部長より,今回の出品牛について入賞した枝肉と全体の成績について講評をいただきました。
 和牛では肉質等級4等級以上に格付けされた割合が90.5%であり,出品牛の主な項目別平均では,枝肉重量502.7kg,ロース芯面積66.4cm2,バラの厚さは8.32p,BMS No.7.9でした。
 交雑牛では肉質等級4等級以上に格付けされた割合が35.7%であり,出品牛の主な項目別平均では,枝肉重量517.4kg,ロース芯面積56.1cm2,バラの厚さは7.97p,BMS No.4.5でした。
 個別の成績では,和牛の部の名誉賞に選ばれた牛久市の栗山元昌さんの「松富士」号(去勢)は,枝肉重量489.0kg,ロース芯面積69cm2,バラの厚さは9 . 2 p,BMSNo.12(肉質等級5)であり,やや小ぶりな枝肉ながら,厚み豊かなバランスのとれた最高品質の枝肉でした。
 交雑牛の部では,最優秀賞に選ばれた石岡市の関郁夫さんの「やさと4」号(雌)は,枝肉重量585.5kg,ロース芯面積53cm2,バラの厚さは8.8p,BMS No.7(肉質等級4)であり,肉量が豊かでバラが充実しており,和牛に劣らない高品質な枝肉でした。
 審査講評後に成島研究会会長より「共励会の出品牛は質量ともに充実したものが多く,肥育技術向上の賜物である。」とのあいさつがありました。
3 セリ販売
 共励会の審査講評後に出品された35 頭がセリにかけられ,いずれも高値で取引されました。
 特に名誉賞牛は,枝肉単価2,726円,枝肉売上が約133万円となったほか,枝肉の売上が100万円を超える牛が10頭おり,セリは活気に満ちあふれていました。
 また,共励会の販売促進企画として,入賞牛をセリ落とした購買者には,県南地域の特産であるれんこんが副賞として贈られました。
 今後も研修等を通じて肥育技術にさらに磨きをかけて,高品質の牛肉生産を推進していきます。