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第54回関東肉牛枝肉共進会
茨城県家畜商業協同組合

   関東肥育牛振興協会(6県の家畜商業協同組合で構成)主催の第54回関東肉牛枝肉共進会が,10月17日から21日の5日間,東京都中央卸売市場食肉市場で開催されました。
 出品は第1部黒毛和種36頭(各県6頭),第2部交雑種14頭(各県2頭,担当県4頭)の計50頭で,神奈川県が当番で開催されました。
 肉用牛を取り巻く情勢は,TPP交渉の行方不安,円安からの飼料高騰また枝肉相場もやや回復基調ながらまだ高品質上位等級の需要はいまひとつ伸び悩みの状況にあります。
 本県出品牛の成績は,第1部黒毛和種では,常陸大宮市の立原拓也さん出品の「栄6号」が優秀賞3席に入賞を果たしました。この肉牛は生体重が778s,枝肉重量が530sで,厚み豊かなバランスのとれた外観で,「ばら」及び腹鋸筋の厚さがあり,BMS11で肉の光沢が特に優れていたとの講評でした。
 また,畜連肉用牛振興研修農場出品の「百合花号」が1等賞4席に輝きました。
 常陸牛には6頭中5頭が刻印され,本県銘柄牛のアピールをすることができました。
 なお,第1部黒毛和種の最優秀賞は栃木県の荒川哲男さん出品の「菊花安号」で枝肉に厚みがあり,バランスのとれた無駄のない体型で,肉色よく光沢もあり,最高位の賞にふさわしい枝肉とのことでした。


  第2部交雑種では常総市の給S怒グリーンファーム出品の「キヌ1号」が最優秀賞を獲得いたしました。格付けはA-4,BMSbU,枝肉重量575s,ロース芯面積67cm2,「バラ」の厚さが10.3cmと充実しており,外観は和牛体型で迫力があり,高品質の枝肉に仕上げられているとの高い評価を得ました。
 第2部交雑種の出品牛14 頭の血統では,昨年は「北乃大福」の子が活躍しましたが,今年は「花国安福」が3頭中2頭入賞を果たしました。
 セリの状況は,高級牛肉の需要が今ひとつ低迷しており,第1部黒毛和種の最優秀賞牛の枝肉単価は2,396円で,昨年2,000円を超えた牛がたった4頭であったのに比べ11 頭と増加しましたがまだ低調でした。
 各県対抗の団体の部は,栃木県が優勝,本県は神奈川県と同率の2位でした。
 関東肥育牛振興協会では,毎年共進会開催時に,家畜取引や肉用牛の振興に貢献された方を「功労者表彰」しており,本県からは茨城みどり肥育部会長として活躍している三次勇さんが,当共進会や地域の共励会で常に上位入賞を果たすなど,肥育技術の向上に貢献された功績により受賞の栄に輝きました。