県内の繁殖和牛飼養農家は高齢化や後継者不足等で年々減少しており，肉用子牛（黒毛和種）上場頭数も平成24年/平成元年比で約55％となっています。県産和牛の生産基盤を維持発展させるには，既存の農家の更なる規模拡大の推進とともに，新規の繁殖和牛農家の育成・確保が必要です。
　そこで，平成23 年度から，茨城県県北農林事務所常陸大宮地域農業改良普及センター，（公社）茨城県畜産協会及び常陸大宮農業改良推進協議会の主催により，肉用牛経営への新規参入希望者等を対象とした「新規繁殖和牛経営入門講座」を開催してきました。
　平成25年度からは，より多くの方々に周知し内容も一層充実したものにするため，茨城県及び（公社）茨城県畜産協会が主催し，大子町及び大子町畜産農業協同組合が共催する形で引き続き講座を開催することとなりました。
　講座の内容について，昨年度からの主な変更点は以下のとおりです。
・ 基本的な飼養管理に係る講義のほかに，就農にあたって必要となる経営面に係る講義を実施します。
・ 全日程への参加が無理な場合は，特定の講義のみの受講も可能になります。
　現在，ポスターやパンフレットの送付，新聞等各種報道機関の協力やインターネットの活用により，平成25年度の受講生を広く募集しています。募集に関する詳細は以下のとおりです。

  肉用牛の飼育に興味があり，将来茨城県で就農（肉用牛経営）を希望している方，複合経営の一部門として繁殖和牛導入を希望している方などを対象としています。肉用牛の飼育に興味がある一般の方，大学生等も受講可能ですので，積極的な参加をお待ちしています。

  　受講料は無料です。ただし，実習等で必要となる経費については，受講生に負担していただきます。（例：農家体験実習時の宿泊費等）

  ８月３日の開講式から平成26年１月16日の閉講式までの間に，１泊２日の農家体験実習を含めた全７回のカリキュラムで開催します。現在職を持つ方でも受講しやすいよう，講義は土曜日に実施します。（別表）

  受講希望者は，募集パンフレット付属の申込書に必要事項を記載し，茨城県県北農林事務所常陸大宮地域農業改良普及センターまで送付してください。募集期間は６月24日から７月24日までの一ヶ月間です。募集パンフレットは，県機関，市町村，ＪＡの畜産主務課，畜産関係学科を有する教育機関等で入手することができます。

  畜産茨城 平成２５年７月号目次
　  １．常陸牛生産者の集い（7,500頭突破記念）開催！
　  ２．畜舎排水処理水における硝酸性窒素等の低減について
　  ３．「茨城県飼料商組合」講演会の開催概要
　  ４．第３２回茨城県豚肉共励会
　  ５．家畜診療センター開設３か月を経て
　  ６．養鶏研究大会　大洗町で開催される
　  ７．平成２５年度新規繁殖和牛経営入門講座を開催します！
　  ８．「常陸牛」が贈呈されました