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「茨城県飼料商組合」講演会の開催概要
(一社)茨城県配合飼料価格安定基金協会
 一般社団法人への移行
  当基金協会は,公益法人制度の見直しに基づき,昨年度一般社団法人への移行認可を申請し,茨城県知事からの認可により,平成25 年4月1日から非営利型としての「一般社団法人茨城県配合飼料価格安定基金協会」に移行しました。新法人の名の下,一同協力し適正な事業の執行及び法人運営を図ってまいります。

 茨城県飼料商組合
  当基金協会は,配合飼料価格差補てん制度を基本事業とし新マルキン事業,肉用子牛生産者補給金制度,養豚事業,リース事業など商系生産者の窓口として業務を行っています。
 さらに,「茨城県飼料商組合」の活動を支援しています。当組合は,県内の畜産農家と取引のある飼料販売店,飼料メーカーなど31社で組織され,配合飼料,畜産物等に関する知識の向上や情報交換など行っています。

 講演会の開催
  平成25年4月17日に潮来市のホテルにおいて,茨城県飼料商組合第22回定時総会終了後,記念講演会が開催されました。
 講演会には,飼料販売店,飼料メーカーに加え茨城県の農林事務所,家畜保健衛生所,畜産センターそして畜産協会の担当者など多数の方々に参加いただきました。
 演題は,2つのテーマで,伊藤忠商事株式会社飼料原料課の河津氏から「とうもろこし相場の見通し」そして伊藤忠飼料株式会社東日本食肉課の小野氏から「輸入豚肉の概要及び動向予測」について講演していただきました。どちらも近年の状況から関心の高いテーマであり,参加者は最後まで熱心に聴講していました。その概要は下記のとおりです。




 とうもろこし相場の見通し
  配合飼料に占めるとうもろこしの割合は,約50%程度となっており,家畜生産費に占める配合飼料におけるとうもろこし配合比率の割合を考えるととうもろこし価格が今後どのようになっていくか予想することは,重要なことです。講演では,@とうもろこし価格に影響を与える要因,A今後の価格動向について,短期的,長期的な観点から各種データーを用いて講演がありました。




 輸入牛肉の概要及び動向予測
  世界の豚肉の概要から見た日本の豚肉事情として,生産量は第8位1.2%のシェア,消費量 は第6位で2.4%のシェア,そして世界一の豚肉輸入国でそのシェアは18 . 2 %を占めています。また輸入主要3カ国であるアメリカ,カナダ,デンマークの生産概況やマーケット環境について,@リーマンショック以降消費環境は低調,A家計消費の数量は例年並みだが,単価の下落で消費金額は減少,B消費者の意向として価格は重視だが,国産品を購入したいと根強い国産志向にあるなど講演がありました。



 最後に
  配合飼料をめぐる情勢の変化や畜産物価格の動向など様々な課題を抱える中,当基金協会は,飼料関係者や関係機関と連携を図り,畜産経営を引き続き支援してまいります。