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     平成23年度 > 9月号 : 「北国関7」産子が好成績


「北国関7」産子が好成績
茨城県畜産センター肉用牛研究所 改良研究室


 当研究所がけい養する種雄牛「北国関7」は、 現場後代検定において、遺伝能力が非常に優れて いることが判明し、数多くの産子が生産されていま す。また、一部の枝肉成績が判明しましたので、子 牛の取引状況や枝肉成績等について紹介します。



 子牛の取引状況

 和牛子牛は、全農茨城県本部家畜市場及び大 子家畜市場で累計300頭以上が取引され、その発 育(体高)を調査した結果を図に示しました。雌 は概ね平均程度の発育ですが、去勢牛の発育は 極めて良好です。。体型は、「背幅があり、胴の詰 まった肥育タイプの牛が多い」と感じました。各家 畜市場とも毎回10頭以上が取引されており、この 状況は今後も続く見込みです。
 交雑種子牛は、茨城県中央家畜市場で毎回3 頭程度が取引されているほか、栃木県や千葉県 の家畜市場でも取引されています。購買者からは、 「和牛同様に肥育タイプの体型」との声を多く聞 いています。



 枝肉成績

 当研究所が枝肉格付明細を把握した和牛は3 頭で、格付け はA5が2頭、 A3が1頭で す。このうち1 頭は、9月1日 に(株)茨城県 中央食肉公社 で開催された第7回茨城県家畜商組合常陸牛枝 肉共励会で、常陸大宮市の(有)後藤牧場が名誉賞を獲得しました。枝肉重量518.5kg、ロース芯面積 75cu、ばらの厚さ9.8cm、BMSNo11というすば らしい成績でした。
 交雑種では、14頭の枝肉情報を収集し、5頭 (36%)の4等級を含め11頭(79%)が3等級以上の格 付けでした。交雑種でも肉質で期待どおりのすば らしい成績を収めています。
 収集した枝肉成績については、畜産センターの ホームページに随時掲載する予定です。

名誉賞枝肉


 和牛全共に向けて

 平成24年10月に長崎県で開催される「第10回全 国和牛能力共進会」に、本県は、第2・3区(若雌 の部)に2頭、第9区(去勢肥育牛)に2頭の「北国 関7」の産子で参加予定です。このうち、第9区に ついては、候補牛が肥育農家で出品に向けて飼養 されています。出品牛全頭が好成績を収めること を期待しています。


「北国関7」産子調査結果(体高)
枝肉成績(和牛)
枝肉成績(交雑種)