平成22年度 | 平成21年度 | 平成20年度 | 平成19年度 | 平成18年度 | 平成17年度 | 平成16年度〜 |
平成23年度 > 9月号 : 「ミシュランガイド」 と焼き鳥店 |
|
「ミシュランガイド」 と焼き鳥店 |
奥久慈しゃも生産組合 生井 和夫 |
レストランやホテルの世界的なガイドブックであ
る「ミシュランガイド東京」2010 年版に焼き鳥店
が初めて採り上げられ、4 店に☆が付いたことは
ご承知のことと思います。更に次の2011年版には、
新たに3店の焼き鳥店に☆が付き、現時点で計7
店となりました。
「ミシュランガイド東京」は第1版が2008 年版で すので、第3 版から焼き鳥店が採り上げられたこ とになります。例え☆が一つでも、焼き鳥が一流 の料理として認められた証として、関係者の励み になることでしょう。今後、どの店に☆が付くか楽 しみです。 さて、この「ミシュランガイド」とはよく話題にな りますが、どのようなガイドブックなのでしょうか。 ご存知の方も多いとは思いますが、最初に簡単に 書いてみます。 ミシュランガイドは、フランスのエドワールとアン ドレのミシュラン兄弟が、1900 年から刊行してい るものです。最初は、車での旅に役立つ実用的な 情報を提供することを目的として、自動車の整備 や修理を受けられる場所、上質な宿泊施設、おい しいレストランなどが採り上げられました。優れた レストランに☆を付けるシステムは、1926 年から導 入され、ヨーロッパ20 カ国、2005 年からアメリカ、 2008 年からは日本で行なわれています。 この評価の際は、調査員がレストランを匿名で 訪れます。調査員が一般の客と同じ扱いを受ける ためです。ミシュランの☆の付与とその後は、そ の施設を訪れた調査員全員の合議で決定されま す。☆の数は、素材の質、料理の技術とセンス、 風味の調和と明快さ、献立のバランスなど、いく つもの点が考慮されます。また、いつも変わらず 素晴らしい料理が提供されることも重要です。調 査員は品質や一貫性を確かめるために、必要なだ け何度も調査を繰り返します。そして、これらの 情報は毎年見直され、再格付けされます。 では、☆を付与された焼き鳥店7 店の内、奥久 慈しゃもを使用する2 店をメインに、その他の店 は使用する鶏種を中心にご紹介します。 |