家畜排せつ物の適正な管理とその有効利用に努め、良質なたい肥の生産と利用を実践している畜産農家を顕彰するため、茨城県たい肥利用促進協議会(事務局:県畜産協会)主催による第8回茨城県たい肥コンクールを開催し、上位入賞者の栄誉を称え、平成21年2月17日、茨城県畜産センターにおいて、表彰式を行いました。
 このコンクールは、平成13年度の第1回から、毎年度行い、今年で第8回目を迎え、協議会会員の皆様へも毎年行われるイベントとして、浸透してきたことと思います。
 今年度は、中小家畜部門(養豚・養鶏)を対象とし、養豚10点、養鶏10点の計20点の出品があり、書面審査、官能検査、成分評価の項目を判定基準に基づいて審査し、更に、たい肥の生産・流通状況や環境への配慮等を含めた現地審査により、総合的に評価して入賞4点が選定されました。
 審査好評では、鹿志村 均 審査委員長(県畜産センター長)より、官能審査として色相・形状・臭気については、慨ね良好な結果であり、成分評価では、たい肥乾物中の平均で窒素(豚:3.0%・鶏4.6%)と鶏の成分がやや高く、炭素窒素比(C/N、豚:12.8・鶏9.4)と窒素成分が高く肥料的に使えるたい肥であるとの評価を受けました。
 今回の最優秀賞は、石橋英司氏で、小規模ながらも環境へ配慮した経営をされ、良質なたい肥を生産しており、過去のコンクールにおいても、最優秀賞と優秀賞に輝くなどの実績もあり、安定した、たい肥の生産がされていることが証明される結果となりました。
 近年の肥料価格の高騰なども踏まえ、たい肥成分を明らかにし、利用していただける良質たい肥の生産と有効利用を通じて、資源循環型農業の推進に向けた取り組みに期待したいと思います。


〜第8回 県たい肥コンクール入賞者〜
最優秀賞(茨城県知事賞)
  ・石橋 英司 様(小美玉市:豚)
優秀賞(茨城県農林水産部長賞)
  ・平野   亨 様(かすみがうら市:豚)
優良賞(茨城県畜産協会会長賞
  ・小磯   稔 様(笠間市:鶏)
  ・(株)イイダ微研 様(笠間市:豚)