関東肥育牛振興協会(1都6県の家畜商業協同組合で構成)主催の第49回関東肉牛枝肉共進会が、10月15日から17日の3日間、東京中央卸売市場食肉市場で開催されました。
 これまで各県持ち回りで開催されていたが、本年度から日本家畜商協会に事務局を置き、東京中央卸売市場食肉市場で開催することになり、群馬県が担当で行われました。
 出品は第1部黒毛和種36頭(各県6頭)、第2部交雑種14頭(各県2頭、担当県4頭)の計50頭で実施されました。
 本県出品牛の成績は、第1部黒毛和種では茨城町の石崎均さん出品の「福平号」が優秀賞2席、水戸市の播田実一美さん出品の「勝桜号」が優秀賞4席、茨城町の市村あつ子さん出品の「安北平号」が1等賞3席に輝き、6頭中3頭が入賞を果たしました。また、6頭中5頭がA−5等級に格付けされ、常陸牛として販売されました。
 第2部交雑種では常陸大宮市の木村靖さん出品の「山方1号」が最優秀賞になりました。審査報告では、一見黒毛和種と間違えるほどの立派な枝肉で、BMS11、格付A−5、ロース芯73pと交雑種では見たことのない高品質の枝肉であったとの講評でした。
 各県対抗の団体の部は、第1部では神奈川県の出品牛が最優秀賞になりましたが、本県出品牛は3頭が入賞を果たし、また第2部で昨年に引き続き最優秀賞を獲得したことにより、神奈川県を抑えて茨城県が4年連続の優勝となりました。
 この快挙は、行政、畜産団体、生産者が三位一体となり、「常陸牛」のブランド化に取り組んでいる成果が表れたものと思っております。
 11月4日には、家畜商組合山口武平理事長をはじめ、入賞した生産者、畜連、全農県本部、畜産協会、常陸牛振興協会で、常陸牛振興協会の名誉会長である橋本知事に関東肉牛枝肉共進会で4連覇を達成した報告を行いました。
 橋本知事からは、4年連続優勝はすばらしいことである。常陸牛は指定生産者のご努力により、今や生産が年間4,000頭を超え、また指定店・推奨店も拡大しており、銘柄牛として高い評価を得ている。
 今後も常陸牛のブランド化にご尽力くださいとのお話をいただきました。
 来年、第50回の当共進会は、茨城県が担当になりますので、5連覇が達成できるよう、ご協力をお願いいたします。