平成20年10月4日(土)に、第9回畜産センター公開デーを行いました。当日は、天候にも恵まれ、多くの方々にご来場いただきました。
 研究成果コーナーでは、研究内容や畜産について、パネルを使ってわかりやすく展示するとともに、顕微鏡を使った卵子の観察、液体窒素を使った実験、光分解装置(太陽光を利用して汚水の有機物を分解し、同時に発電を行う装置)のデモンストレーション、放牧に利用する電牧器の実証展示などを行いました。普段見慣れない機器を前に、熱心に耳を傾ける方が多く見られ、当センターで行っている研究や畜産について、理解していただけたことと思います。
 また、たい肥のPRとして、当センターで開発した施肥設計システム「たい肥ナビ!」を紹介するとともに、たい肥利用促進協議会のご協力により、たい肥の配布を行いました。家庭菜園やガーデニングを目的に持ち帰られる方が多く、たい肥の成分や特性について、担当者に熱心に質問していました。
 動物ふれあいコーナーでは、子牛、子豚、ひよことふれあっていただきました。一日体験獣医のコーナーでは、子牛とふれあいながら触ったことのない聴診器を使って、初めて聞く子牛の胸の鼓動に、参加した方々は感動していました。また、子豚のかわいらしい動きに驚き、子豚を追いかけてみたり、頭を撫でてみたりしていました。ひよこは1,000羽を展示しました。あまりの多さに驚くと同時に、小さなふわふわしたひよこを手のひらにのせ、「私の手の中で眠っちゃった」と小声でうれしそうにしている子供たちが印象的でした。
 酪農体験コーナーで、牛の搾乳とエサやりを行いました。搾乳体験は、時間指定であったため、長蛇の列ができましたが、子供から大人まで多くの方々に参加していただきました。「柔らかい」や「あったかい」といった感激の声があがりました。また、エサやり体験では、最初は牛の大きさに怖がり、牛に舐められびっくりしていた子供たちでしたが、しばらくすると顔を撫でてみたり、名前で呼んでみたりと親しんでいる様子でした。
 当センターでは、酪農体験として牛のエサやりや子牛とのふれあい、模擬牛を使った搾乳、畜産物加工体験としてバターやアイスクリームづくりなどを行っています。体験したい日の10日前までにお申し込みいただければ、土日祝日でも受け入れますので、興味のある方は、当センター企画情報室までご連絡下さい。
 今回で公開デーも9回目をむかえ、毎年来場者も増えてきています。今後も動物とのふれあいや各種体験等を通して「ちくさん」を感じていただける公開デーを行っていきたいと思います。