第38回全国酪農青年女性酪農発表大会が、去る7月17日〜18日の両日、福島県いわき市の「スパリゾートハワイアンズ」を会場に、全国各地より酪農青年女性の酪友600名を集めて開催されました。第38回を迎えた大会には、全国各ブロックの代表6名がそれぞれ酪農経営の成果を発表致しました。本県より、ひので酪農青年部の海老沢 隆志さんが、関東甲信越酪農青年女性会議の代表として参加発表され、見事農林水産大臣賞を受賞いたしました。海老沢さんは「WCSは日本の酪農を救う!!」というテーマで発表いたしました。茨城県農業大学校を卒業後、ひので酪農組合のヘルパーを2年間経験し、見識を広め酪農業が一番将来性、安定性があると信じ、経営規模の拡大を図りました。  牛舎には、カウコンフォートにこだわった点がたくさんみられ、牛舎の屋根はオープンリッジ、牛床はパスチャーマット、また、餌槽に御影石を利用するなど工夫が見られます。飼料高騰の現在、水戸地域飼料稲利用組合と連携を図りWCSの生産を耕種農家に委託し購入、耕種農家の圃場に糞尿を堆肥として還元するなど、循環型酪農を実現しており、また、労働力1人当たりの所得も高く、経営内容は高く評価されました。
 尚、農林水産大臣賞は、昭和51年に美野里酪農の朝倉節子さんが受賞され、本県32年ぶりの受賞となりました。