この度の定期異動により県西家畜保健衛生所勤務を命ぜられ過日着任いたしました。県に奉職して30数年になりますが、県西家畜保健衛生所の勤務は初めてであります。何分、畜産農家の方々や、地理も分からず不安もありますが、地域の家畜衛生に尽力してまいりますのでよろしくお願い申し上げます。
当所の管轄地域は、利根川、鬼怒川、小貝川の流域に開けた平坦で広大な耕地を有し、地域の中を平地林が散在し、豊かな自然が残されております。また、首都圏に近いことから、首都圏の生鮮食料品供給基地として重視され、恵まれた自然条件と立地条件を生かし水田農業や数多くの銘柄園芸農業を積極的に展開しております。
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平成18年度の県西地域の農業産出額は1、148億7,000万円で、うち畜産の産出額は235億8,000万円で農業産出額の20.5%を占め、畜産も盛んな地域であります。県全体に対する畜種別構成比では鶏(35.4%)、豚(23.5%)、肉用牛(16.6%)、乳用牛(15.0%)順になっております。
平成17年6月、水海道(現常総市)から発生した鳥インフルエンザは関係機関の多大な防疫活動のご協力により、平成18年6月23日終息宣言が出され、その後、今日まで監視強化の徹底により発生は確認されておりません。
今後は的確な防疫対応、ADの清浄化対策、消費者に信頼される安全・安心な畜産物の生産のためにHACCP手法を取り入れた飼養衛生管理の普及・定着等を進めてまいりますので、関係各位のご協力・ご支援をお願いいたします。
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