去る2月27日、石岡市の茨城県畜産センターにおいて、本協会及び茨城県たい肥利用促進協議会主催による第7回茨城県たい肥コンクール表彰式を行いました。このコンクールは、家畜排せつ物の適正な管理とその有効利用に努め、良質なたい肥の生産と利用を実践している畜産農家を表彰するため、毎年開催しています。
  今年度は、乳用牛と肉用牛のたい肥であり、乳用牛23点、肉用牛10点の計33点の出品について、書面審査、官能検査、成分評価の項目を判定基準に基づいて審査し、更に、たい肥の生産・流通状況や環境への配慮等を含めて現地審査を行い、総合的に評価して入賞5点が選定されました。
  審査講評では、鹿志村審査委員長(茨城県畜産センター長)より、今回の出品は全般的に良好なたい肥であり、特に上位入賞者については僅差でありました。最優秀賞の平沢克人氏は、小規模ながら環境への配慮した経営をされ、良質なたい肥を生産している。また、優良賞の佐藤宏弥氏は結城地域堆肥づくりコンクール畜産部門の2年連続の最優秀賞の受賞者です。最後に入賞されました方々の日頃のご苦労に感謝しますと審査報告がありました。
  表彰式の後、平沢克人氏と茨城町の清水澄氏による事例紹介があり、続いて山形県遊佐町で取り組んでいる飼料米について飼料米が日本の食卓を救うと題して、山形県遊佐町産業振興課 農業振興係主査 池田肇氏による講演がありました。
  講演では、飼料米は安全・安心であるが補助金なしでは生産は難しい。また、多収量品種の開発は重要であり、今後、更に飼料米を作ることによって新しい展開を期待している。と講演があり、活発な意見交換が行われ終了しました。

<入 賞 者>
最優秀賞(茨城県知事賞)
  ・平沢 克人(牛久市、乳用牛)
優秀賞(茨城県農林水産部長賞)
  ・(有)瑞穂農場(常陸大宮市、乳用牛+肉用牛)
優良賞(茨城県畜産協会長賞)
  ・高萩有機肥料利用組合(高萩市、肉用牛)
  ・寿々木範夫(笠間市、乳用牛)
  ・荒井裕一郎(茨城町、乳用牛)
  ・佐藤 宏弥(常総市、肉用牛)