畜産物の品質向上を図る事業として、牛乳及び乳製品等の原料となる茨城県内で生産された原料牛乳(生乳)の成分的・衛生的乳質について検査を実施したのでその成績について報告いたします。なお、成績は生産者団体と乳業者との生乳取引に係るタンクローリー単位の合乳検査成績を集計した。

1.検査乳量
 牛乳の消費量は年々減少傾向にあり、17年度は10年前に比べ−10%まで落ち込んでいる。これにより生乳需給は緩和状態にあり、18年度は昭和54年以来3度目、13年ぶりの減産型の計画生産となり、よって検査予定乳量を18万2579トンとした。
2.検査成績
 上に脂肪率、無脂固形分率、体細胞数及び細菌数の成績を示した。なお、18年度については12月までの中間成績とした。
 検査方法は脂肪・無脂固形分は光学式乳成分測定機(ミルコスキャン)、体細胞数は蛍光光学式体細胞数測定機(フォソマチック)、細菌数はブリード法により検査した。
 脂肪率は15年度をピークに下降傾向にあり、無脂固形分率は16年度に若干前年を下回ったものの17年度には上昇に転じた。体細胞数は年々減少し改善が見られ、細菌数は横ばいで推移している。
@脂肪率
 脂肪率の変動は、各年度ともほぼ同様に推移し、4月から徐々に下降傾向となり7〜8月の夏期に最も低くなる。その後一転して上昇基調となり12〜1月に4%を超えてピークとなる。
A無脂固形分率
 無脂固形分率の変動は、脂肪率と同様に夏期に低く冬期に高い傾向は同じであるがその差は若干小さい。

B体細胞数
 体細胞数の変動は、夏期に若干高くなる傾向はあるものの、乳成分のように夏期と冬期の差は大きくない。月別にみると各月で前年を下回り減少傾向にあり、特に18年度の成績は体細胞数の一応の基準となる30万/・を各月で下回っている。

C細菌数
 細菌数の分布は、10万/・以下のランクにおいて各年度とも90%以上を占めているが、31万/・以上のランクでの発生が若干みられる。