昨年11月28日、小美玉市部室の四季文化会館において茨城県農林水産部農産課と当協会の共催により土づくりシンポジウムを開催しました。このシンポジウムは「耕畜連携による土づくり」を推進するため、耕種農家と畜産農家が一堂に会し、家畜ふんたい肥を利用した土づくりについて共通理解を深めようと開いているものです。
 当日は農家の方々や関係者大勢参加のもと、茨城大学安江助教授を総合司会に、基調講演、事例発表、総合討議が行われました。
 基調講演では山形県最上総合庁舎産業経済部農業技術普及課 主任専門指導員 阿部正博氏が「たい肥が果たしたこだわり米生産と園芸振興の取り組み」と題して講演を行い、阿部氏は真室川町のこだわり戦略米から耕・畜(酪農)連携推進の取り組みについて、散布組織を構築したことでたい肥の需要拡大が図られたこと、たい肥の注文取りや料金徴収などをJAが行う体制も確立されたこと、課題であったストックヤードの設置で、更に利用促進が図られ、畜産側では増頭する経営も出てきたことなどを話されました。
 事例発表ではJA岩井の内田芳美課長がJA岩井における土づくりへの取り組みについて、有機栽培農産物の消費者ニーズの向上による減化学肥料の持続的農業を推進するため、地域ぐるみのたい肥供給システムが必要であると認識し、たい肥生産から散布までの一貫受託体系を確立したことについて話されました。また、たい肥品質の均一化を図るため、定期巡回指導や普及センターによる熟度判定を実施しています。
 受託組織である本新草地利用組合の大久保建治代表からは、稲敷市におけるたい肥の地域内流通の促進事例として、あずまたい肥センター、JAと連携を取り自走式マニュアスプレッタを導入し、運搬から散布まで行っている取り組みが紹介されました。
 最後に総合討議では、耕畜連携システムを構築するポイント、立ち上げる際の行政・関係機関の支援、豚ぷんたい肥を水田に施用する場合の散布量、たい肥利用者の評価等についての質問があり意見交換が行われました。