県南地区養豚協会は、種豚の改良増殖と飼養管理技術の向上を図り、健全なる養豚経営の発展に資することを目的に設立されました。会員数は50名で、養豚農家や農協で構成されており、県南地区の養豚農家の約1/3が会員となっています。
 毎年、養豚関係の最新情報を収集し、様々な問題に対応できる安定的な養豚経営を目指し、会員の関心の高いテーマで講演会等を開催しています。
 ここでは、平成17年度の活動内容についてご紹介いたします。
畜産物加工研修会
 平成18年3月2日、県畜産センター内の畜産物加工センターにて、加工研修会が開かれました。12人の会員が自分の生産した豚肉を持参し、畜産センター企画情報室 大塚室長の指導の下、ソーセージ作りを行いました。初めて作る方がほとんどで、皆さん楽しそうに作業していました。香辛料が皆同じであったことと、充填具合で食感がずいぶん違うため、品種による味の違いは感じられませんでした。

練り肉の充填

ひねり形成
肉質分析の実施
 平成18年1月に、10名の会員が自分の生産した豚肉の肉質分析を実施しました。分析機関は神奈川県のジェネティックID鰍ノ依頼し、水分・保水力・伸展率・加熱損失・圧搾肉汁率・破断応力の6項目について分析しました。
 その後、肉質勉強会を開き、肉質分析を行った項目等について、養豚研究所育種研究室 宮部室長に解説いただきました。会員の結果は、品種、性別は様々であったものの、目立って大きな差はほとんどありませんでした。結果については、1回の分析で全体を判断するのは難しく、何度か行って総合的に判断する必要があるとのことでした。

養豚講演会
 平成17年12月20日、土浦市国民宿舎水郷にて、養豚講演会が開催されました。BSEや高病原性鳥インフルエンザが発生する中、養豚に関する衛生問題の現状を把握するため、清浄化すべき重要疾病の一つであるオーエスキー病をテーマに行われ、(有)鹿熊種豚場 鹿熊修氏と県南家畜保健衛生所衛生指導課 田中課長から、オーエスキー病清浄化に対する各県の取り組みの紹介や本県での現状などについてお話しがありました。