去る2月8日、石岡市の茨城県畜産センターにおいて当協会及び茨城県たい肥利用促進協議会主催による第5回茨城県たい肥コンクール表彰式を開催しました。このコンクールは、家畜排せつ物の適正な管理と有効利用に務め、良質なたい肥の生産と利用を実践している畜産農家を表彰するため毎年開いているものです。
 表彰式では、大垣茂審査委員長(茨城県畜産センター長)より「乳牛及び肉用牛生産者から出品された22点について書面審査、官能審査、成分評価、現地審査を厳正に行い、さらにたい肥利用促進の取り組み状況等も含めて総合的に判断して入賞5点を選定した。家畜排せつ物は貴重な資源であり、有効活用することが本県の畜産業を振興するうえで重要な課題」との審査講評がありました。引き続いて入賞者に褒賞が授与されました。
 会場の入り口付近に入賞者のたい肥を展示しました。生産者や関係者が大勢訪れ、現物の性状を仔細に観察していました。最優秀賞のたい肥は黒褐色、原料の形状崩壊、適度な水分含量、ほとんど臭気なしという完熟の様相を呈し、主な成分は水分54.0%、窒素全量0.6%、りん酸全量0.6%、加里全量0.8%、炭素窒素(C/N)比19でした。
〜 入 賞 者 〜
最優秀賞: 茨城県知事賞
雨谷 俊祐(茨城町、乳牛)
優秀賞: 茨城県農林水産部長賞
朝倉 実行(美野里町、乳牛)
優秀賞: 茨城県畜産協会長賞
田所 洋一(かすみがうら市、肉用牛)
大貫 博文(小川町、乳牛)
菊地 満美(行方市、肉用牛)