10月20日(木)、活城県西畜産開発公社下妻家畜市場において第48回茨城県種豚共進会が開催されました。今回は7市町村、9名の方から114頭の出品申込があり、5頭欠場で109頭の出品でした。出品内訳は1部1類の若齢個体にはランドレース30頭、大ヨークシャー9頭、デュロック32頭で、1部2類の若齢組出品は7組14頭(ランドレース6組、デュロック1組)、2部のF1については24頭でした。
成績につきましては、最高位である名誉賞の1席(農林水産大臣賞)に石下町の吉原幸一氏の出品豚で若齢個体のデュロック雄が選ばれました。発育が良く、肋張が良く、後躯が充実し、歩様がしっかりしていて、資質体積ともに申し分なく、デュロック種の特性を如何なく表現している素晴らしい雄でした。3年連続で名誉賞1席受賞の偉業を達成した吉原氏の飼養管理技術の高さと日頃のご努力に改めて敬意を表したいと思います。
名誉賞1席に輝いたデュロック雄
2席にも2年連続でつくば市の飯田吉治氏の出品豚で若齢個体のランドレース雌が選ばれました。3席には、神栖市の高橋三郎氏の出品豚で若齢個体のランドレース雄が選ばれました。
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農林水産大臣賞受賞の吉原幸一氏
共進会終了後に行われたオークションにつきましては、購買者が30名以上集まり、活気あふれるオークションとなりました。最高値は神栖市の山中豊氏出品で、直接検定合格のデュロック雄が21万7千円で競り落されました。109頭上場中87頭が取引され、取引率は79.8%でした。
昨年は、出品者11名で出品頭数が112頭でした。出品頭数は前年並みではありましたが、出品者の減少が見受けられます。現在活躍されている出品者の方々には、購買者確保のため今以上に資質に優れ購買者ニーズにあった種豚の生産に努められ、種豚市場の活性化に繋げていただきたいと考えます。
(独)家畜改良センター宮崎牧場で造成したデュロック種の系統豚「ユメサクラ」につきましては、17年7月より供給が開始されています。県内の種豚生産者の方々の改良の一手段として、今後利用を検討していただきたいとも思っております。
最後になりましたが、第48回の茨城県種豚共進会の開催に際しましては、出品者の方々をはじめ、関係者の方々に大変お世話になりました。この場をお借りしましてお礼を申し上げます。
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