平成17年10月1日(土)いばらき畜産物ブランドアップ事業(情報発信事業)の一環として産地交流会「常陸牛農場見学ツアー」を関係者の協力により実施いたしました。
  この交流会は、銘柄畜産物(常陸牛)の理解促進や消費拡大を図る目的に、茨城県常陸牛振興協会で実施している「常陸牛おいしさキャンペーン」ハガキにより募集した356通の中から抽選で55名の消費者を対象とした交流会で、前年度に続き第2回目の実施となりました。ツアーは、観光バス2台を配車し、1台は県内の消費者を対象とし、もう1台は、今年8月に開通した、つくばエクスプレス開業により、東京都・埼玉県・千葉県等の主に首都圏の消費者をターゲットに、本県の誇る銘柄黒毛和牛「常陸牛」の知名度向上などのPRを図るために集まっていただきました。
  今回の農場視察先は、常陸牛指定生産農家として、常時飼養頭数1,800頭を飼養している橋本畜産梶i東茨城郡茨城町宮ヶ崎)の農場を視察し、なかなか一般の人達が見ることの出来ない生産現場を視察させていただき、橋本武二社長より、日頃の飼養管理状況や常陸牛生産へのこだわりなど、消費者へ理解していただくための説明をいただきました。
  参加者からは、「水は、どうやって飲むのか?」、「扇風機は何のために付いているのか?」、「耳標でどの様に管理できるの?」など、疑問に思う点を橋本社長他、関係者の説明に納得し、常陸牛の生産現場について理解していただけたことと思って
おります。更には、当初計画には無かったのですが、橋本社長のご好意により、所有している栗畑で栗拾いをし、参加した都会の人達には思わぬ体験もできたと好評でした。
  昼食は、同茨城町にある「ポケットファームどきどき」において、橋本畜産鰍ナ生産された常陸牛(肩ロース)をバーベキューで味わいました。参加者の反応は、塩.コショウだけでも大変おいしく、常陸牛のおいしさを改めて実感したとの意見を数多くいただきました。
  現在、「常陸牛」の生産と販売の状況は、販売指定店及び推奨店が241店、指定生産農家数178戸、前年の常陸牛の刻印牛は2,660頭で、平成22年には、販売指定店及び推奨店300店舗を目指し、それらを達成するため本年度より販売支援強化事業として、茨城県常陸牛振興協会に大槻敏之営業マネージャーを迎え、知名度の向上と販促活動が行われております。
  今回のツアーも事業の一環でありますが、前回に引き続き大変好評であり、参加者からの声も、常陸牛を知る絶好の機会であり、常陸牛に対する更なる安心感が得られるとともに関係者の熱意が伝わったと言う意見をいただきました。
  今後もこの様な活動を通して、本県の畜産物がブランドとして消費者から高く評価されるよう、生産者及び関係者の協力のもと進めてまいります。