中国で口蹄疫が発生しています。5月16日、OIE(国際獣疫事務局)は中国から発生報告があり、山東省及び江蘇省で、感染牛32頭を含めて223頭(死亡なし)がとう汰されたことを発表しました。さらに27日には、河北省、北京市及び新彊ウイグル 自治区において、続発が確認されています。今回の口蹄疫ウイルスのタイプはアジアT型です。
 今回の発生により、5月28日以降中国産稲わら等の輸入一時停止措置がとられました。
発生の予防対策として、牛、豚飼養者・関係者の方へ以下のことをお願いします。
 農場内への部外者の立入を制限するとともに、農場や畜舎の出入り時には、長靴、作業服などの消毒を十分に行ってください。さらに、足下の消毒徹底するため踏み込み消毒槽の設置などをお願いします。
 家畜の健康の状態をよく観察することで、異常家畜の早期発見に努めて下さい。口蹄疫は牛、豚、めん羊、山羊、水牛、いのしし、鹿などに感染を引き起こし、突然の発熱、元気がなくなると同時に多量のよだれがみられ、口、蹄、乳頭などに水疱、びらんを形成し、食欲がなくなり、歩行が困難になります。また、乳牛では乳量が減少します。このような症状が認められた場合、直ちに最寄りの家畜保健衛生所に連絡をお願いします。
 中国産稲わらなど輸入粗飼料中に糞等の異物を発見した場合直ちに当該ロットの給与を中止し、最寄りの家畜保健衛生所に連絡してください。
 残飯を飼料として家畜に与えている方は、十分に加熱処理してから給与してください。
 畜産関係者の中国、特に発生地域への旅行等について自粛をお願いします。やむを得ず中国へ旅行される方でも、畜産農家への訪問を自粛し、中国の偶蹄類から生産された畜産物等はおみやげとして持ち帰ることは自粛してください。又、帰国後は海空港における靴底の消毒を徹底し、帰国直後の畜産農場への立入りは避けてください。

 なお、今回の口蹄疫の情報に関して、畜産課ではリーフレットを作成し、牛及び豚飼養者並びに関係者に配布しております。
異常家畜発見の場合などの緊急連絡先
県北家畜保健衛生所029−225−3241(090−3216−6850)
鹿行家畜保健衛生所0291−33−4123(090−2402−9045)
県南家畜保健衛生所029−822−8518(090−1601−9750)
県西家畜保健衛生所0296−52−0345(090−4949−7545)
農林水産部畜産課029−301−3982(090−2554−4577)
*(   )内は休日・夜間の緊急連絡先です。