去る2月4日、茨城県畜産センターにおいて平成16年度茨城県草地畜産コンクールの表彰式・研修会が60余名の参加者を得て開催された。
 平成13年にわが国で初めて発生が確認された牛海綿状脳症(BSE)は、食全体の安全安心という大きな課題を提起した。特に我が国の畜産は、飼料の大半を海外に依存している現況では今後国内産の飼料をできるだけ多く生産利用し、生産履歴の明らかな畜産物を消費者に提供することが重要となっている。
 茨城県草地協会では昨年度から草地畜産コンクールに取り組み、良質な飼料生産の支援措置を側面から行っている。16年度は前年度同様対象の飼料作物を飼料用稲に絞り出品を募ったところ、11市町村で飼料用稲を作付け利用している16の個人、団体の参加があった。
 飼料用稲は一般の水田でも容易に栽培でき、栽培方式も食用稲とほとんど変わらないこともあり、県内においてもその作付面積は平成15年に117ha、16年には160haと着実に増加している。また、このことは、畜産と耕種がしっかり連携してきたことを示していることであり、地域の活性化に繋がるものと期待される。
 表彰式では、都市化が進む取手市で稲作専業経営をされている植田 寿さんが出品された飼料用稲サイレージが収量に優れ、pH、色、成分等にバランスが良かったとして利用側の共栄酪農(染谷重雄さん、小旛 栄さん)とともに最優秀賞に輝いた(入賞者一覧は表参照)。
 研修会では、まずパネルデスカッションを行い、飼料稲生産側と利用側の課題や今後の希望などが討議され、飼料生産の新たな取り組みの事例並びにサイレージの品質向上技術が紹介された。
 記念講演では、栃木県西那須野町にある畜産草地研究所の塩谷繁乳牛飼養研究室長が、稲発酵粗飼料を中心とした「自給飼料増産をめぐる現状と今後の展望」と題して話された。塩谷室長よると、その地域で生産された自給飼料による独自のブランド畜産物が今後ますます増加するとし、今後茨城県に多い耕畜連携の組織化が重要だと強調された。
 当協会としても今後こうした飼料増産に係る事業について、一層の取り組みを推進したいので、関係機関のますますのご支援、ご協力をお願いしたい。
表彰者(組織)一覧