8月25日に開かれたたい肥利用促進協議会終了後、標記のテーマで農事組合法人あずま堆肥センター高須明理事長と本新草地組合大久保建治代表より講演がありました。県内における耕畜連携の先進事例として、その概要を紹介します。
堆肥センターの運営
 あずま堆肥センターは、農協が昭和53年度に補助事業を活用して整備した施設であり、当初からあずま堆肥センター利用組合(本年8月農事組合法人あずま堆肥センターに改称)が借り受けて堆肥を生産している。ライスセンターの籾殻を副資材とした堆肥は良質であったが、水田地帯のため堆肥の利用が少なく、また各地で堆肥生産が行われ、製品がさばけない状況が続いていた。そこで、堆肥の利用者である耕種農家と話し合いを行った。耕種農家側から、土づくりのため堆肥を施用したいが、散布労力を考えると利用が難しいという(特に水田では)声が多く寄せられた。
堆肥散布機の導入
 堆肥散布の労力を軽減するため、建設機械にマニュアスプレッダーを搭載した自走式の堆肥散布機を購入した。水田での作業を考慮してゴムクローラ型とし、さらに走行速度を速めたり、荷台のコンパネを高くしたり、使いやすいよう改造を加えた。堆肥散布機の諸元は次のとおり。最大積載容量4.9m3、最大積載荷重3,500kg、散布幅3〜5m、速度(前進・後進)0〜6・6〜11km/h、接地圧(空車時)0.18kg/cm2。事業費は堆肥散布機9,370千円、散布機の運搬やダンプトラックの荷降ろしの際に使用するキャリアブリッジ1,732千円の合わせて11,102千円である。
堆肥散布作業
 堆肥センターは、堆肥散布機の管理及び散布作業を本新草地利用組合に委託している。本新草地利用組合は飼料作物を中心に農作業の受託を行っている作業集団(コントラクター)である。堆肥散布はダンプトラックによる運搬、散布各1名の組作業で行い、1日100m3の散布が可能である。散布は、2m3/10aを一単位とし、これ以上の散布量の場合には2回以上走行して均一化に努めている。
堆肥の利用状況
 現在1日15トン堆肥を生産しているが、需要が多く在庫がない状況である。堆肥は主に水稲と水田転作のブロッコリーに使われている。地域的には東町内6割、町外4割となっている。遠くは千葉県松戸市へも出向いている。料金は堆肥1トン1,500円で、散布希望者には散布料と運賃を別途徴収している。
今後の計画
 堆肥を安定的に供給し、循環型農業の拠点とするため、@産廃関係の資格を取得すること、A悪臭や汚水を出さないような堆肥処理施設を設置することを計画し、一部はすでに着手している。
左 大久保代表 右 高須理事長 満席の公演会