猛暑が続く去る8月4日〜5日の2日間、水戸市で関東北陸東海近畿ブロック公共牧場活性化推進会議(以下「推進会議」と略)が開催された。 この推進会議の目的は、公共牧場を核として放牧等による飼料自給率の向上を図り畜産の振興に寄与するものであり、昨年は岐阜県で開かれた。 第1日目は、農林水産省をはじめ各都府県から40名の参加者を得、開会に先立ち矢口県畜産協会専務理事の歓迎のあいさつに続いて、浅沼農水省畜産振興課課長補佐及び小林関東農政局畜産課長の来賓あいさつがあった。 推進会議では、まず農水省から公共牧場を巡って何が課題で今後の展望は何かの説明があった。 農水省の分析では、牛の公共牧場利用可能(収容可能)頭数に対する利用割合は、乳牛、肉牛とも10%台未満であり、利用農家数の割合も30%といずれも低水準となっている。今後の方向として安心安全な食育機能も合わせ、地域の中核公共牧場では放牧機能の充実強化のほか地域の飼料生産供給基地としての考えを打ち出すべきとしている。 続いて各県からの情勢報告があり、公共牧場の さまざまな取組の紹介もあった。隣県の栃木県では、O牧場で一般の来場者が前年を上回る勢いであることや山梨県でも冬季放牧の導入により利用頭数が増加したなどが目を引いた。 総括的な討議では、やはり公共牧場の利用率向上に時間が割かれたが、今後の市町村合併よる牧場機能のあり方も喫緊の課題とされた。 |
夕方の懇親会には廣木県草地協会会長や大垣県農林水産部畜産課長も駆けつけられ、歓迎の言葉や茨城のPRをしていただいた。 2日目は、照りつける太陽の下、七会村の小勝牧野と八郷町の茨城県畜産センターを見学した。特に県内でも利用率が高い小勝牧野では、予定時間をはるかに越える質問が殺到したほどだった。 小勝牧野全景 今回、2日間にわたる推進会議では、茨城の畜産のPRと公共牧場の検討を関係者で真剣に討議できたことは極めて有意義であった。 なお、この推進会議を開催に際し、多大な協力を頂いた茨城県並びに七会村、日本草地畜産種子協会の皆様方に紙面をお借りして深甚なる謝意を表します。 |
「第27回茨城県立農業大学校「農大祭」のご案内」 県立農業大学校農業部では「築こう!農業新時代」のテーマのもと農大祭を下記日程で開催いたします。 農大祭では教育内容や学科別研究の展示をはじめとして、農業大学校で栽培収穫された野菜等農産物販売・乳牛の乳搾り体験 ・模擬店・模擬セリ・そば打ちコーナー・動物ふれあいコーナーなど、多くの催し物を用意しております。 ご家族おそろいで楽しんでいただけるよう職員・学生一同心からお待ちしております。
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「鯉淵学園「学園祭」のお知らせ」
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