農)奥久慈しゃも生産組合は、昭和60年に茨城県及び旧県養鶏試験場のご指導のもと、生産農家13戸で発足しました。その後徐々に生産者及び生産量が増え、平成16年3月現在では20戸の生産者が年間約5万羽を生産するまでに発展しました。組合設立当初より、県の銘柄指定に恥じない「おいしい鶏肉、安心な鶏肉」を目指して飼養法等について改善と規格化を図って参りました。
 これらの実績を背景に、当組合は「奥久慈しゃも」の生産行程管理者として特定JAS認定を取得すべく、平成14度年に「いばらき地鶏振興協会」を立ち上げ、平成15年1月には登録認定機関である県畜産協会の認定講習を受けました。
 「奥久慈しゃも」は県内で一貫生産されていますが、生産行程のうち食肉処理を県外に委託しているため、県域を越えた登録認定を取り扱っている和歌山有機認証協会に申請を行い、8月4日付けで特定JASの認定を受けました。
 平成15年10月に県畜産協会より認定を受けている「筑波地鶏」、「やさとしゃも」に次いで茨城県として3番目の認定となり、これでようやく「いばらき地鶏振興協会」に加盟している3種類の地鶏が全て特定JASの認定を受けたことになります。認定に至りましたのは、県畜産課、県畜産協会並びに関係機関のご協力、ご指導の賜物と深く感謝いたします。
 今後は「奥久慈しゃも」を全国のトップブランドに押し上げるとともに、3役揃い踏みとなった茨城の地鶏を首都圏を始め全国に供給し、茨城の畜産振興の一翼を担えれば、と願っています。