経営発表
 去る7月15日、毎日新聞社と福岡県の主催による第53回全国農業コンクールが福岡県国際会議場で開催されました。
 コンクールには、各都道府県で推薦された46点の中から、中央審査委員会の厳正な審査を通過した20代表(うち畜産部門3代表)が参加しました。
 本県からは十王町の「常陸牛」生産農家である加藤洋明氏が選ばれ、審査委員や会場を埋めつくした大勢の関係者を前に堂々と経営発表を行い、見事名誉賞(農林水産大臣賞)に輝きました。  加藤洋明氏は、昭和46年に新天地を求めて十王町へ入植し、乳用種や交雑種の肥育を経て、現在は、黒毛和種650頭を肥育しています。

受賞者一同(後列中央が加藤洋明氏)
霜降りの優れた高品質牛肉を生産するために(社)畜産技術協会をはじめ各関係機関と連携し、肥育牛の血液中ビタミンA濃度のコントロールなどの試験研究に取り組み、上物率(A5・A4等級率)80%以上の経営を行っています。
 また、和牛改良に向けた育種価の推進や十王町有機農業生産組合を通しての耕畜連携などの活動が評価され、今回の受賞となりました。
 「牛舎環境を見れば、いい肉質かどうかが、すぐ分かる」が加藤洋明氏の持論であり、今後も環境に配慮した優良経営者として、更なる活躍を期待します。