(社)畜産技術協会主催の第38回(平成15年度)優秀畜産技術者表彰を当センターの宇田三男研究調整監が受賞し、6月17日の(社)畜産技術協会総会で表彰式が執り行われました。
 宇田研究調整監は、昭和58年から県畜産試験場(現畜産センター)において乳牛の飼養技術を中心とした試験研究に、通算16年間従事しました。主な業績は、「高泌乳牛の繁殖率向上のための脂溶性ビタミンとエネルギーの給与水準」の研究によるβーカロチンの繁殖成績への投与効果の解明、「高泌乳牛の繁殖率向上のための飼料構成とミネラル補給に関する研究」による繁殖性に対するセレン投与効果の確認、「乳牛の分娩前後の飼養法に関する研究」には14年間に渡って携わり、その研究成果はリード飼養法として日本飼養標準に記載され、現在、移行期の飼料給与法として普及しています。
 この他にも、学会発表、専門誌等への投稿、講演会、研修会等の普及活動などの多方面にわたる実績が今回評価を受け、過去茨城県における受賞者が数人しかない権威ある表彰となりました。これは茨城県の畜産試験研究関係には大変名誉なことであります。
 今後も宇田研究調整監には酪農に限らず、広く茨城県の畜産発展のために更なる活躍を期待します。